なんといっても注目なのは、エグゼクティブ・プロデューサーとして、LAレイド(!)と恋人と目されているラッパーのフューチャーがクレジットされていること。ラヴラヴなんですね~w しかし、ビヨとジガ程のインパクトはないにしろ、シンガーとラッパーの大物カップルが、こうしてアルバム制作の上でも協力関係を築くというのは何とも珍しいこと。どんな内容になっているのか、期待が高まりますね。
アルバムがリリースされる前に、何曲かのシングルが発表されています。その中で今作から漏れてしまったシングルとして「Sorry」と「Got Me Good」があります。PVまで作られたのですが、残念ながらヒットせず、この時点でまだシアラにとってカムバックとは行かない状況だったんですよね。両方共シアラらしくて好きだったんだけど、インパクトを残せなかったようです。
そんなヒット曲も収録されたアルバムをさっそくレビューして行きたいと思います。
(1)I'm Out feat. Nicki Minaj
一曲目から強力なヒップホップ調のクラブバンガー。ニッキー・ミナージュとがっつりタッグを組み、前半からミナージュさんが長々とラップをかますという異例の展開。ダーティーワードもがんがん飛び出しますが、キレキレのミナージュさんのラップに負けじとシアラもクールな歌唱を披露。この夏にピッタリのレディースアンセムになっています。アルバムからのセカンドシングルとして、現在チャートを上昇中です。攻めの一曲。
(2)Sophomore
ダークな曲調、メロディーラインもひたすら低音で攻めてくる感じですね。歌詞の方は「わたしの生徒になりなさい、あなたの先生になってあげる・・・性教育のレッスンをちょっとしてあげるわ」など、エロエロな内容でございますw
(3)Body Party
いま注目のマイク・ウィル・メイド・イットが制作した官能的なスロウバラード。ゴースト・タウン・DJズの「My Boo」をサンプリングしています。何箇所かに挿入されるヴォコーダー的な「うううう~」という声は、おそらくフューチャーの声でしょうが、そこら辺は「Promise」と似たような感じがしますね。「わたしのカラダがあなたのパーティー。あなた以外誰も招待されないパーティー」と、これまたセックスを連想させる歌詞が刺激的。前作はスローがイマイチだったので、こういう曲でヒットが出せたのはよかったですね。いまのところR&B/Hip-Hopチャートで7位にランクインしています。
(4)Keep On Lookin'
これまたダークでスローなモードの一曲。冒頭からレゲエDJの煽りとスクリューヴォイスの合わせ技。なんでこんなにクールなの・・・
(5)Read My Lips
ちょっと明るい曲調なんだけど、歌詞はキッチンで×××ですか・・・ムム!
(6)Where You Go feat. Future
ここにフューチャーが登場。リアーナの「Loveeeeeee Song」に対抗するかのように、彼の独特の歌唱をフィーチャーし、ほとんどデュエット状態。でも、曲調は何だか悲しいんですよね。
(7)Super Turnt Up feat. Ciara
なぜかクレジットに「feat. Ciara」とある不思議な曲なんだけど、この曲では彼女がラップを披露しています(カッコイイです)。次のシングル候補との話もあるのだけど、個人的にはそれほど惹かれないかなあ・・・ちょっとポップよりなミディアムテンポなR&Bですね。
(8)DUI
これまた地味系のミディアムナンバー。シアラの歌も良い感じで力が抜けて、アルバムならではという感じでしょうか。ちなみに「DUI(Driving Under The Influence)」は、飲酒運転のことですが、ここでは「あなたの愛の影響下にある」というメタファーとして使われていますね。
(9)Livin' It Up feat. Nicki Minaj
再度ミナージュさんをフィーチャーした、ポップな一曲。すでに去年に音源はリークされていましたが、ミナージュさんのラップを加えることで、無事収録となりました。今作ではダークな曲調が多いので、こういう感じの楽曲が一曲あると逆に映えますね。
(10)Overdose
アルバムのシメとなる一曲で、これもすでにリークされてましたね。あんまり、ラストっぽい感じがしない曲調ではありますが、これもノリのいい楽曲だと思います。
(11)Body Party [Remix] feat. Future & B.O.B.
サンプリングの元ネタを生かしたベース仕様。フューチャーとB.O.Bが参加したおまけ的なリミックスです。
全11曲収録。デラックス盤もなく、非常にタイトな作りのアルバムになっていますね。弾けた感じの
シアラを期待する向きには、やや地味な印象も受けるかもしれませんが、アーティストとして中堅に入りつつある彼女のネクストステップとして、これは新たな扉を開いた作品と言えるのではないでしょうか。
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