2005年3月にリリースされ、最高17位を記録。前作に比較してセールスは落ちてしまいましたが、作品の出来は決して悪くなく、こちらも素晴らしいアルバムだと思います。
制作陣には彼女が所属しているレコードレーベル「ゴールドマインド」の設立者ミッシー・エリオットが大きく関与、7曲でプロデューサーのひとりとしてクレジットされており全体の監修もしています。そして、ニーサン・スチュワートやクワメ、クレッグ・ブロックマンといったプロデューサー達が脇を固める形になっています。ティンバランドは残念ながら1曲のみの参加だけど、これは作品の出来にはほとんど影響してませんね。あのビートがなくても、彼女らしさというのが十分に伝わる内容です。
注目曲をいくつかピックアップしておきます。
(2)Turn Da Lights Off feat, Missy Elliott
ミッシー・エリオットがいきなり客演で登場、モニカの「So Gone」系列のソウルネタ(マーヴィン・ゲイですかね)を投入、ノイズ音を用いてレトロ感を演出した、極上のミッドバラード。
(3)Iceberg
西部劇的なギターかき鳴らしのイントロからはじまるあやしげな展開。ブルージーですらあるスロウナンバーで、官能的なトゥイートの歌声がクールな魅力を放つ一曲。
(6)Cab Ride
フルート的な音色から始まる一曲。前作でも見られたローズ・ピアノの浮遊するような音色に乗せて、ささやくような彼女の歌声がやさしく響きます。
(7)Things I Don't Mean feat. Missy Elliott
再びミッシーをフィーチャーした、軽くブギー調な一曲。軽快なようですこし気だるくもある、そんな感じでしょうかね。
(9)Sports, Sex & Food
ラグタイム調?なピアノが印象的なレトロ風味の一曲。クラップも交えて、軽快に歌い上げています。
(13)Steer
唯一のティバランド関与曲。のっけからオドロオドロしいサウンドが鳴り響きつつ、ビート的にはそこまでティンバランド色は強くなく、ピアノが印象的ないわゆるミッドテンポなR&Bといった感じ。
全15曲+隠しトラック1曲収録。やはりミッシーがひねりのある曲を投入しつつも、全体としては前作同様涼やかなトゥイートの歌声を生かしたミッドバラードが主軸の構成。この美しい歌声に酔いしれたいのならぜひと言ったところでしょうか。
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