ジェニファー・ロペスの8枚目となるオリジナル・アルバムです。あまり日本語で取り上げているサイトがないので、今回はこの作品をレビューしたいと思います。
言うまでもなく、ジェニファー・ロペスといえばさまざまな映画への出演経験(もちろん主演多数)のある大女優であるとともに、音楽業界においてもコンスタントにアルバムをリリースしヒットを飛ばすシンガーであります。アーティストがが映画に出るパターンは幾多あれど、始めから両軸あって活動を続けられる人はアメリカでも稀であり、彼女の特異な立ち位置を示していると思います。
そんなJ.LOの最近の音楽業界での動きを少し振り返っておきましょう。
近年の彼女の大ヒットといえば「On The Floor feat. Pitbull」ですね。音楽性的にはR&B/ヒップホップを主軸にして時にラテンフレイバーの楽曲を制作するというのがこれまでの彼女だったわけですが、この曲では大胆にEDMを取り入れ、誰もが知る「ランバダ」のサンプリングとともに、新たな地平を開いたと言えます。
この曲のヒットを受けてリリースされたアルバム『LOVE?』(これも何度も延期を繰り返しレコード会社を移籍してようやくリリースされたという作品でした)では、いままでになくダンサブルなサウンド満載の弾けたJ.LOを堪能することができました。かつてジャネット・ジャクソンのバックダンサーを務めたこともあるとのことですが、パフォーマンスでも40代とは思えぬキレのあるダンスを披露してまだまだ現役であることをアピールしていましたね。
そんな彼女ですが、昨年には新たにキャピトル・レコードと契約を結び、新作へ向けてのレコーディングを続けてきました。その第1弾となったシングル「Live It Up」は、レッドワン制作のEDMチューンでクラブヒットはしたけどチャート的には盛り上がらず、今作にも残念ながら収録されていませんが、逆にそのことが今作の方向性を定めたのでしょう。事前情報でR&Bサウンドへの回帰が謳われ、フタを開けてみれば確かに従来の彼女の延長にあるアーバンなサウンドになっていました。あれだけブームに乗っかったEDMとは一度別れを告げたわけですね。
ということで、さっそく内容にうつっていきたいと思います。