基本的にポップス系のアーティストに言えることだけど、シングルに比してアルバムが売れない傾向にありますよね。前作はプラチナヒットを記録したけど、セカンドがどこまで売上を伸ばすかは、今作からどれだけシングルヒットを量産できるかにかかっているのだろうと思います。
内容ですが、前作に引き続きドクター・ルークが全面的に関与しており、エグゼクティブを務めるのみならず、1~10曲目に名前がクレジットされており、まさに二人三脚といったところでしょうか。
ただ、今回も基本的にベニー・ブランコやサーカット(Cirkut)、エミリー・ライトといったプロデューサーとの共同制作になっているので、最初からチームで動いていた可能性もありますね。
内容ですが、前作の延長で、全編にわたってエネルギッシュでポップなダンス・サウンドを主軸にして展開されています。前作が好きな人は今作も好きになると思います。わかりやすく、彼女らしいスタイルで今回も攻めていますよ。
何曲か取り上げておきましょう。
(1)Warrior
タイトルの通り戦うオンナ、ケシャの闘争宣言とも言える一曲。「ウォ~リア~リア~リア~」と盛り上がるのがいいですね。
(2)Die Young
アルバムからのリードシングル。これは盛り上がります! 去年大ブレイクしたfun.のネイト・ルスがソングライティングで参加。東京で撮影されたリリック・ビデオも話題になりましたね。いわゆるエレクトロ・ダンス・ポップでドクター・ルークが制作した他曲との類似点も指摘されていますが、まあ、わかりやすいヒット狙いの曲を作ったらそうなったってことでしょうw でも、ケシャのヴォーカルは誰にも似てないよね。あと、コネチカット州で起きた銃撃事件の際に"We're Gonna Die Young"という歌詞が問題となり、エアプレイが自粛されたりもしました。ケシャが悪いわけではないけど、少しタイミングが悪かったなという気もしますね。
(3)C'mon
アルバムからのセカンド・シングル。同じくエレクトロ・ポップ路線。PVでは着ぐるみ達といっしょに弾けてますね。
(5)Crazy Kids
口笛の音が効果的に使用された曲。西部劇にありそうな「さすらいのガンマン」みたいな感じがして好きですね。
(7)Dirty Love feat. Iggy Pop
まさかのイギー・ポップとの共演。サウンド的にもロック寄りな力強いナンバー。御年65歳のおっさん捕まえて、こんなハジけた曲をいっしょにやるとは・・・これには驚きです。
(8)Wonderland
アルバム中唯一のアコースティックなミッド・バラード。こういう曲も彼女は普通に歌えるわけですよね。あまりケシャっぽくないなと思ってしまうのは確かだけど。
(10)Supernatural
これまたわかりやすいEDM曲。なんとなくこの曲聴いたらアルバムが終わりのような気がして、後の2曲が余計に感じてしまうんだけど・・・つまり、大団円的な感覚になる一曲ですね。
全12曲(デラックスは16曲)収録。パワフルなケシャの楽曲が堪能できる一枚です。前作と曲調的にはあまり変わり映えしないんだけど、彼女がそれだけ独自のスタイルを確立しているということでもあります。国内盤出たら日本でもまたヒットするんじゃないでしょうかね、コレ。
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