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2014年2月11日火曜日

Macklemore & Ryan Lewis『The Heist』(2012)

マックルモア&ライアン・ルイス。彼らの快進撃が止まりません。

先日行われた2014年グラミー賞においても、ベスト・ニュー・アーティスト、ベスト・ラップ・アルバム、ベスト・ラップ・ソング、ベスト・ラップ・パフォーマンス、ソング・オブ・ザ・イヤー、アルバム・オブ・ザ・イヤー、ベスト・ミュージック・ビデオの7部門でノミネートを受け、前者3部門で見事受賞しています。

特筆すべきは、ラップ4部門中で3部門を制覇したこと。ケンドリック・ラマーやジェイZ、ドレイクなど強力なライバルを押さえての受賞ということで、これは業界にとっても衝撃と言っていいほどだと思います。というのも、彼らがヒップホップのコアなファンから熱烈な支持を受けているかと言われると、決してそうとは言えそうにない、という複雑な事情があるからです。

たとえば、ケンドリック・ラマーはどうなのかというと、これは誰もが認めるヒップホップ界のニュー・ヒーローです。あのラップモンスター、エミネムの最新作においても唯一ラッパーとして参加を許されたのが彼だったわけですが、いまや彼の参加は作品に泊をつけるほどの存在になったと言えるでしょう。かつてほどクルーを意識しなくなったエミネムが、若手をフックアップするという必要もない状態で、いま敢えて彼を選んだのだから、それがどれだけ特別なことか想像に難くないと思います(まあ、実はアフターマスつながりではあるのですが)。

一般に、ラッパーが支持されているかどうかの指標として、「どれだけ他アーティストの作品に呼ばれるか」というのがあります。もちろん、エミネムみたいなアーティストの場合、逆に大物過ぎて易々と共演しない(下手に絡むと主役食いのおそれがある)ということもあるのですが、2チェインズやフューチャー、ラマーといったアーティストの「客演の多さ」を見ると、いまの業界のトレンドというのがどこにあるのかよくわかるというものです。

では、彼らはどうなのか。それが問題ですね。

結論から言うと、他アーティストとの共演というのは極めて少ない、ということになります。しかし、それはこれまでの話であって、これからは変わるかもしれません。

ただ、彼らがここまで突き抜けたのは、おそらくそういう王道的なブラックネスをまとったラッパー達とは一線を画したというか、別のところからのし上がったということが逆に大きいと思うんですよね。それは、ヒップホップ業界における「人種的問題」にも絡んでいるのですが、そういうラップを愛好するコアなファン層とは違うところから支持を得て行ったところが、彼らの斬新さと言えると思います。

改めて、いろいろなサイトで紹介されていますが、彼らのこれまでの道筋を簡単にまとめておきます。残念ながら、ここまでヒットしていて来日も決まっているのですが、いまだに国内盤は出ていない状態だったりするのでね(いや、このブログ読むような人って、そういうのにお金払わなry)。

まず、このユニット名のやる気のない感じがおもしろいですが、文字とおり、マックルモアさんとライアン・ルイスさんのユニットです。まず、マックルモアですが現在30歳、シアトル出身でルーツはアイルランド系とのこと。初めてラップを書いたのは14歳のとき、かつてはプロフェッサー・マックルモアを名乗り、2000年にはEPを制作、2005年にLP(『Open Your Eyes』)をインディペンデントでリリースしています。2006年頃にライアン・ルイスと出会い(最初はフォトグラファーとして)、そこから徐々に音楽的なコラボレーションを深め、2009年~2010年にはデュオとして2枚のEP(『The VS EP』『The VS Redux』)をリリースしています。その後、彼らはデュオとして制作を続け、2012年の10月にいよいよこのアルバムをリリース、いきなり全米2位の大ヒットを記録して一躍注目を集めることになります。

一方のライアン・ルイスは現在25歳、同じくシアトルの出身で、プロデューサー、DJであると同時にプロカメラマンとしてのキャリアもある多才な人です。ただ、年齢からもわかるように、それほど下積みがあるわけではなく、マックルモアと組んでいきなりブレイクしてしまったということだと思われます。

そんな二人がリリースしたこの『The Heist』ですが、なんとインディーズでのリリースです! すでにインディーズ作品が~とかいう時代ではないかもしれないけど(だって、グラミー受賞者の50%がインディーズって話があるぐらいなので)、まあ、アングラ止まりなアーティストも数多いるなかで、よくここまでブレイクで来たなあというのが本音でしょう。それだけ、楽曲が良かったということなのだと思いますが。

そして、そんな事情もあって、日本ではいまだに国内盤が販売されていませんね。今後も出るかどうかわからないけど、キャッチーな楽曲が多いから、日本でもプロモーションしたら十分に売れる可能性あると思いますよ、これ。やっぱり権利関係が難しかったりするのかあ?

ということで、前置きが長くなりましたが、本編のレビューに参りましょう。全曲ライアン・ルイスがプロデュースしています。

2014年1月29日水曜日

Rihanna『Unapologetic』(2012)

先日2014年グラミー賞の授賞式が行われ、このアルバムが見事「Best Urban Contemporary Album」を受賞しました。過去にシングルでの受賞はあるものの、アルバムでのグラミー受賞は初めてのこと。ビルボードチャートで初めて1位を獲得した作品でもあり、このアルバムの完成度の高さを伺わせる結果と言えそうです。

ということで、今回はリアーナのこのアルバムを取り上げたいと思います。

まず、グラミーでの件のカテゴリーについてですが、これは昨年から創設されたR&B分野のサブカテゴリーで、現代的な要素を含むR&B作品であり、その中にはアーバンポップ、ユーロポップ、ロック、オルタナティブといったプロダクション要素を取り入れたものであってよいとの規定があります。時代の流れに従って多様化するR&Bミュージックへグラミーが対応したということでしょうね。ちなみに、2012年までは「Best Contemporary R&B Album」というカテゴリーが存在しましたが、こちらの方は「Best R&B Albums」に吸収される形となっています。

さて、話をリアーナに戻しまして、2005年にデビューして以来、ほぼ1年に一枚のペースでアルバムをリリースし続け、今作で7枚目のアルバムになります。ここまでハイペースでリリースを続けるアーティストは全米では稀有な存在であり、それを可能にする彼女の勢いというのは破格であると言えるでしょう。さすがに去年は一旦小休止ということでアルバムをリリースしませんでしたが、アルバムからのシングル・カットにエミネムやワーレイとのコラボなどでチャートを賑わせ、相変わらずの存在感を提示しています。

そんな彼女ですが、ハイペースでのリリースを可能にする理由として、本人はあまりソングライティングに関与していないということが上げられるでしょう。いまやアイドルでも楽曲制作にかかわるのが当たり前の音楽業界ですが、そこで敢えてヴォーカリストに徹することで、制作のプロセスは簡略化されます。もちろんそのためには本人が納得できるような魅力的な楽曲の提供が必要なわけですが、これまでの作品を見ていても、幅広いプロデューサーと手を組んで、つねに最新のサウンドを取り入れた作品を制作していることがわかります。むしろ、そうして旬のトレンドヒッターと手を組めることが彼女の強みと言えるのではないでしょうか。

そうして快進撃を続ける彼女の通算7枚目のアルバムですが「Unapologetic=弁解しない」という強気なタイトルを付けてきました。ジャケ写は上半身裸のこれまた大胆かつシンプルなもの、前作もそうですが挑発的なアートワークにより、当初のアイドル的なスタンスから新たなステージへ向かおうとする意思が伺えます。

それでは、中身を見ていくことにしましょう。

2013年10月15日火曜日

Faith Evans『R&B Divas』(2012)

先日某新古書店で見つけた掘り出し物。ちょうど去年の10月に出た作品ですね。コンピレーションということもあってスルーしていたのですが、お求めやすい値段になっていたので、思わず買ってしまいました。

フェイス・エヴァンスの通算6枚目となるニュー・アルバムです。いや、ウソです(笑)

ちょっとどういう事情かわからないのですが、どう考えても純粋なニュー・アルバムじゃないわけです。だって、12曲中、フェイスが参加している曲は7曲しかないわけですから。フェイス主導のコンピ盤と言ったほうが正しいでしょうね(紛らわし過ぎますが)。

ご存知の方もいると思いますが、今作はアメリカの中堅女性R&Bシンガーたちの今を追ったリアリティTVの『R&B Divas』から生まれた作品。このアルバムでは、フェイスをはじめ、そのテレビに出演しているディーヴァたちが自慢の歌声を披露しており、これはこれで楽しい仕上がりになっています。

ちなみに、そのリアリティ・ショーへ出演しているメンバーは、フェイス・エヴァンス、ニッキ・ギルバート、モニファー、シリーナ・ジョンソン、キキ・ワイアットの5人。全員知っている人がいたらスゴイ、と思います(フェイス以外は知名度低いし、それなりの苦労人ですよね)。かく言うわたし、ニッキ・ギルバート(ブラウンストーン)以外の作品を持ってたりするのですが(汗)

というわけで、フェイスの名前だけドカドカと前面に出ているのは、おそらくレコードディールとか知名度とかの問題が大きいと思いますが(この中では彼女が一番成功しているのは間違いないので)、せっかくなので、フェイスの新曲を含め、ディーヴァたちの歌声を堪能したいと思います。

さっそく中身へうつりましょう。


2013年3月8日金曜日

Kendrick Lamar『Good kid, M.A.A.D City』(2012)

ケンドリック・ラマーの傑作と誉高いこのセカンド・アルバムが国内盤でも出たということで、改めて聴いてみることにしました。

実はリリースされた当初、このアルバム一度CDショップで試聴したんだけど、そのときは「今回は見送ろう」って思ったアルバムの一つだったんですよね。それほど、パッと聴いたときの印象はそんなによろしくなかった。

それでも、次にCDショップにいった際に結局買うことにしたのは、このアルバムの批評家のみなさんの評価があまりにも高かったから。「え、このアルバムそんなにスゴイの?」と思い、ちょっと高かったけど、わざわざ2枚組のデラックス盤を購入して、聴いたのでした。

でも、何回か聴いて、いつの間にかコレクションの中へ・・・気分の問題もあるけど、そんなにしょっちゅう聴いてられないなあというのが、正直なところです。だって、暗いねんもんw

ケンドリック・ラマーの名前、というか存在を意識したのはThe Gameの『The R.E.D. Album』の2曲目に入っていた「The City」を聴いたときでしょうか。これにはぶったまげました。完全にゲームを食うような感じで威勢よく彼がラップしていたから。スキルもさることながら、なぜ冒頭からこんな主役食いな客演をゲームは採用したのだろうかと。まあ、まだメジャーじゃなかったから、同郷のラッパーとして後押ししたかったのかもしれませんね。結果としていまここまで成功を収めているのだから、親分としての役割はきちんと果たせたということでしょう。

このアルバム、ドクター・ドレーの主宰するアフターマスからのリリースです。今作でもラッパーとして登場してますが、残念ながらビートは提供していません。キャッシュマネーみたいにレーベルとして成功をおさめる気などさらさらなく、いままで何人ものアーティストが塩漬けにされたこのレーベルからアルバムが出たというのがある種の奇跡かもしれませんが、ドレーのOKをもらえたというだけで、もうタダ事ではありませんよね。


さて、内容について何曲か取り上げて触れて行きましょう。残念ながら称賛されている彼のリリシズムについて解説できる力量はないので、ざっくり聴いた印象でしかないですが、まだ聴いてないという方は参考になさってくださいませ。


2013年1月24日木曜日

Ne-Yo『R.E.D.』(2012)

ニーヨの5枚目のアルバムを中古CDでゲット! なんとデラックス輸入盤が早くも500円で売ってました・・・値崩れしすぎでしょ、さすがに。うれしいような悲しいような、ちょっと複雑な心境ではあります。

このアルバム、昨年の11月にリリースされ、全米チャート最高4位を記録しています。モータウン移籍後初リリースということで、それなりに気合を入れて作ったとは思いますが、初週のセールスが46000枚とかなりの苦戦。コケたといわれる前作よりも半分以下の売り上げしかなく、しかもその後のチャートアクションも悪い。すぐにトップ10圏外に落ちてしまいました。

それにしても、アメリカの音楽業界というのはとても厳しい世界で、ニーヨのようにソングライターとしてもシンガーとしても一定の地位を確立したかに見えるアーティストですら、これだけのセールス不振に見舞われているわけです。これじゃ、アルバムのリリースを何年も待たされるアーティストが何人もいても不思議ではないですよね。ヒットし続けることがいかに難しいのか、ということを思い知らされますよね。

ただ、R&Bに関して言うと、ミックステープだろうがインディーだろうが、素晴らしい内容の作品は毎年のようにたくさんリリースされているわけで、決してジャンルとして凋落しているとは言えないと思うんですよね。セールスにかかわらず、いい内容であるのなら、それが正当に評価されるべきだと思います。

ということで、内容にうつりましょう。今作もニーヨらしい素晴らしいメロディーの楽曲がたくさん収録されていますよ。何曲かピックアップして、コメントしておきます。


2013年1月16日水曜日

Ke$ha『Warrior』(2012)

先月リリースされたケシャのセカンド・アルバム。全米チャートでは初登場6位を記録しています。日本盤はボートラを追加して、1月30日に発売予定だそうです。

基本的にポップス系のアーティストに言えることだけど、シングルに比してアルバムが売れない傾向にありますよね。前作はプラチナヒットを記録したけど、セカンドがどこまで売上を伸ばすかは、今作からどれだけシングルヒットを量産できるかにかかっているのだろうと思います。

内容ですが、前作に引き続きドクター・ルークが全面的に関与しており、エグゼクティブを務めるのみならず、1~10曲目に名前がクレジットされており、まさに二人三脚といったところでしょうか。

ただ、今回も基本的にベニー・ブランコやサーカット(Cirkut)、エミリー・ライトといったプロデューサーとの共同制作になっているので、最初からチームで動いていた可能性もありますね。

内容ですが、前作の延長で、全編にわたってエネルギッシュでポップなダンス・サウンドを主軸にして展開されています。前作が好きな人は今作も好きになると思います。わかりやすく、彼女らしいスタイルで今回も攻めていますよ。

何曲か取り上げておきましょう。


2012年12月30日日曜日

Nicki Minaj『Pink Friday: Roman Reloaded』(2012)

もう年末だし、「年間ベスト~」みたいなのを書こうと思ったのだけど、今年の序盤に何聴いてたかとかもう思い出せないよ~w ここ2~3ヶ月ならわかるんだけどね。ランキングつけるの難しい。

そういうの書くみなさんって、たくさん音楽を聴いてると思うんだけど、どうやってランキングつけてるんでしょうね。やっぱり、ググっと来るポイントみたいなのを作品ごとに掴んでいるんでしょうか。ある意味、センスを問われる作業だから、競合する意識も働くかもしれませんね。毀誉褒貶激しい作品やスルーされている作品で自分がお気に入りの場合特に「いや、これはいいよ!」って言いたくなるものだったりするし。

さて、ランキングは別にして、わたしの中で今年の1枚を選ぶとするなら、意外かもしれませんが、このニッキー・ミナージュのセカンド・アルバムになると思います。リリースは今年の4月。振り返ると、よく聴いたなーと思いますね。特にドライブデートの時に役立ったっのが大きい! だって、ふだん洋楽なんて聴かない相方がミナージュさんの曲をお気に入りにあげていたんだもん。それだけ、あの曲のインパクトが強かったなあと(もちろん「Starships」ね)。個人的なエピソードではあるけど、そういう外部への訴求力みたいなのはバカに出来ないんですよね。

ということで、今年最後にこのアルバムについて紹介しておきたいと思います。

ニッキー・ミナージュ、彼女はアメリカのヒップホップの歴史において最も成功した女性ラッパーの1人と言ってもいいと思います。前作から「Super Bass」というメガヒット曲を生み出し、数々の客演仕事をこなし、いまやヒップホップ界のVIPになった彼女が満を持してリリースされたこのアルバム・・・ではあったのだけど、その内容には賛否両論がありました。わたしも最初聴いた時は、「あれ?」と思ったんですよね。これはどういうことなのか、と。

問題点はおそらく、彼女がスターとしての要素をいくつも持っていて、そのスター性を一挙にアルバムの中に詰め込もうとしたことにあるのではないだろうかと思います。ラッパーとして独特の存在感を示しながら、一方でシンガーとしてラッパーとは思えないほどの立派な歌声を披露する、そしてファッションリーダー的な立ち位置でヴィジュアル的にも独自の世界観を提示する。その結果として生じたある種の過剰さというのが、このアルバムの「締りのなさ」にあらわれてしまったのではないかと思いますね。

彼女は「これがわたしなんだから引き裂こうとしないで」と思ったのかもしれませんね。ラッパーとしてヒップホップもするし、シンガーとしてEDMもバラードもやりたいんだと。だからスタンス的に決してぶれているわけではないと思うんだけど、純粋なヒップホップ・ファンからすると、今回のアルバムに異様なまでの「ポップ要素」が含まれることに対して忌避感を抱いてしまったとしても、驚きではないと思います。それだけ、同じアルバムとは思えないほど曲調に幅があるから。


では内容を確認して行きましょう。通常版で全19曲(デラックスだと3曲追加)の大ボリュームです。


2012年12月28日金曜日

The Game『Jesus Piece』(2012)

ザ・ゲームの通算5枚目となる新作。インタースコープからリリースされる最終作でもあります。前作の『The R.E.D. Album』はリリースまでに何度も延期を繰り返して「やっと出た~」って感じでしたけど、今回は案外あっさりと出ました。まあ、タイトルは何回か変わりましたけどねw ビルボードチャートでは初登場6位を記録しています。

ザ・ゲームは好きなラッパーの1人です。全国区でウェッサイレペゼンしてる数少ないラッパーだし、固有名詞を織り交ぜたお得意のラップスタイルから、彼のヒップホップに対する愛を感じることもできますよね。そして、毎度毎度、タイトでドープなサウンドとラップを聞かせてくれて、ブレないところが素晴らしいなと思います。

さて、今作ですが、まずジャケ写が話題になりましたね。上のは通常版(21歳で射殺された5つ上のお兄さんの写真を使用)ですが、デラックス版のジャケ写ではブラッズ(西海岸のストリートギャング)の象徴である赤い衣装を身にまとったアフリカン・アメリカンのキリストが描かれています。ギャングスターにも信仰はある、ということですよね。

アルバムのサウンドも、そうした宗教的なコンセプトを反映したものになっており、冒頭からどちらかと言えば暗い感じのサウンドが続きます。複数の曲でゴスペル的なコーラスが基調音として使われており、そうした演出も宗教的で厳かな雰囲気を醸し出すのに一役買っています。そして言うまでもなく、現代風のポップな曲は全くなし。全編これソウルといった感じでしょうか。 

全体の監修は前作で相性の良さを見せたクール&ドレーが担当、5曲でプロデュースにも関与してます。それと、意外だったのが、かつてアフターマスと契約していたこともあるスタット・クオが共同監修でクレジットされているということ。どうやらザ・ゲームと共同でレーベルを立ち上げた模様。これから、二人で何か仕掛けていくのでしょうかね。そこら辺も注目ですね。

ゲストはかなり豪華、というか多すぎ感アリですね。過去作を見ても毎回たくさんゲストは呼んでるから、この過多傾向は今回に限らないのだけど、本作では(9)「Heaven's Arm」以外の全曲に客演がついているのだから、これはちょっとなあと思われても仕方ないですよね。ただ、実際に聴いてみたらわかるけど、こんだけゲストがいながらも、決してゲームの存在感が失われないというか、むしろゲームのラップを引き立てるかのようにゲストをうまく使っているのは、さすがですね。


気になる曲をいくつかピックアップしておきます。


2012年12月21日金曜日

Nas『Life Is Good』(2012)

本題から少し逸れる感じですが、ヒップホップのアルバムについて語るのって難しいなって思います。だって、ラップの良し悪しって、わたしにはよくわからないから。英語は読めるけどパッと聴いて理解できる程の能力はないし、ネットで調べたらスクリプトも出てくるけど、文化的な問題もあって、がんばってもそこまでラップを深く理解できるとは思えなかったりします。せっかく読んでもこのラップがいったい何についてのものなのかそもそもわからなかったり、スキルの凄さとかを十分に理解できなかったり・・・だから、評価するのが憚れるなあと思うのです。音のかっこ良さだけなら語れそうなんだけど。

まあ、それは日本語ラップでもいっしょかもしれないですけどね。何言ってるのかよくわからないみたいなの、ジャパニーズ・ヒップホップでもありますよね? なんとなくカッコイイ感じっていうんですかね(そういうのダサさと紙一重だったりしますが)。

ということで、ナズがいかなる意味で偉大なるラッパーなのかということを真の意味で理解するほどの能力がわたしにはないのだけど、間違いなくわたしはナズのラップが好きであり、そして彼の作品が好きなのです。なぜでしょうね? 

たぶん、ブレてないから。この作品を聴いてそう思いました。そして、そういう評価をする自分って、なんて保守的なの?とも思ったりします。このアルバムには、いわゆる時流に乗ったイマドキの音は皆無で、悪く言えば10年前の作品でもおかしくないほどクラシカルな面持ちなのです。だけどいま聴いてカッコイイと思えるほどにタイムレスな作品だとも思います。ある意味ベタに、NY的なラップスタイルを貫いているのです(いや、それが何を意味しているのかは難しい問題ではあるのだけど)。

これでいいのだと思いました。わたしはこんな音を聞きたいんだとさえ思いました。だって、イマドキのヒップホップって、サンプリング主体のソウルフルなサウンドとかロウな質感のブレイクビーツとか、そういうのとは違う方法論で展開されてるでしょ? そういうの嫌いじゃないけど、ヒップホップを聴き始めたころにそういうのが「カッコイイもんだ」と思ってしまった自分にとって、そこがもう基準になってしまってるんですよね。そして、その期待に応えるものを今回も提示してきた。ファンとして、うれしい限りですよ。

あと、ナズのラップはいつもタイトですね。意味がわからなくても、スゴイこと言ってる感が伝わってくるんですよね。そこは、ポイントかもしれないですね。

ここで、改めてこのアルバムの情報をお伝えしましょう。

ソロでは4年ぶりとなる通算11枚目のアルバム、7月にリリースされビルボード総合チャートで1位を獲得しています。さすが、と言ったところでしょうか。そして、これがデフ・ジャム最終作でもあります。そういえば、デフ・ジャムからの作品のアートワークは全て黒ベースで統一されていますね。そういうところへのこだわりもナズは実は持っているのです。元嫁のウェディングドレスの一部を使用しているのも話題になりましたね。

プロデューサーには、ナズの作品ではおなじみのサラーム・レミに加え、ノーIDが大きく関与。二人で合計11曲なので、この二人がアルバムのサウンドデザインを形づくっていると言ってもいいでしょう。

ゲストには、リック・ロスや2度めの共演となるメアリーJ.ブライジ(でも、前のやつは没になったんだったね)、アンソニー・ハミルトン、ミゲルにスウィズ・ビーツ、それに故エイミー・ワインハウスとの擬似共演もあります。渋い人選だなと思います。

今回特徴的だと思ったことがひとつあって、それは、ベタなサンプリングのみならずストリングスやクラシックからの引用などもあって、シネマティックな音像が随所に展開されていること。(3)「A Queens Story」やアンソニー・ハミルトンを迎えた(7)「Worlld's an Addiction」などに顕著ですが、聴いているだけで情景が浮かんでくるような、そんなサウンドになっています。

いくつか気になる曲を取り上げておきます。


2012年12月19日水曜日

Keyshia Cole『Woman To Woman』(2012)

キーシャ・コールの通算5枚目となるアルバム。前作から2年ぶりということで、あまり間隔を明けずにコンスタントにリリースを続けているのが素晴らしいですね。ジャケ写の自分という仮面剥いだっていうコンセプトのアートワーク、浜崎あゆみも同じ事してたような気がするのだけど・・・そこは気にしないw

ポスト・メアリーとも称される彼女のスタイルは、ヒップホップ・ソウル的なサウンドに乗せてオンナの悲喜こもごもの感情をリアルに歌い上げるのが特徴、と言うことが出来るでしょうか。声質はメアリーとはまた違うのだけど、彼女の力強い熱唱にはココロ動かされるものがありますね。

さて、今回のアルバムですが、チャートでは初登場10位と、年末のリリースではあるけど、あまり盛り上がってないようです。残念! でも、期待を裏切らないキーシャ・コールらしいアルバムであることには間違いないですよ。

制作陣には、ドレー&ヴァイダル、ロドニー・ジャーキンス、ジャック・スプラッシュ、ビンク!など著名なプロデューサーを起用しつつ、一方でそれほどメジャーではないプロデューサーとも積極的にコラボレーションしているのがおもしろいですね。名より実を取ったということですね。

一方でゲストには、ラッパーでリル・ウェイン、ミーク・ミル、シンガーではアシャンティにロビン・シック、これから注目のシンガー・ソングライターであるイライジャ・ブレイクなど華やかなラインナップ。ロビン・シックは存在感なくてかなり微妙な起用ではあるのだけど・・・


気になる曲をいくつかピックアップしておきましょう。


2012年12月16日日曜日

Tamia『Beautiful Surprise』(2012)

先日2013年グラミー賞のノミネート作品が発表されましたね。フランク・オーシャンはまあ予想通りかなあという感じだけど、R&B系のラインナップを見るとそれなりにツウな選曲になっていて、さすがグラミーねと思ってしまいました。

その中にあって、Best R&B AlbumおよびBest R&B Song部門でノミネートされたのが、このアルバムおよぼ同名タイトル曲「Beautiful Surprise」。過去にもノミネートされたことはあるけど、前回ノミネートされたのが2000年だから、それから13年ぶりということになりますね。これぞ快挙と言ってもいいでしょう。

ということで、今日はこのアルバムを取り上げてみたいと思います。

タミアにとって5枚目となるニュー・アルバムですが、あまりに素晴らしかった前作『Between Friends』(2006)がアメリカではメジャーで発売されなかったこともあり、本国では2004年の『More』以来のリリース、という認識になるのでしょうか(ここらへん不確かです・・・)。ともかく、子育てやら何やらを経てやっとのこさリリースまでこぎつけたわけです(と言ってもやはりインディですが)。見事なカムバックといえるでしょう。

制作陣には、ソングライティングに大きく関与しているクロード・ケリーの他、サラーム・レミやザ・ランナーズ、おなじみシェップ・クロフォード、それにジャスミン・サリヴァンなんかの名前があります。


気になる曲をいくつかピックアップしておきます。


2012年12月3日月曜日

Cee Lo Green『Cee Lo's Magic Moment』

『The Lady Killer』、というか「Fuck You」の大ヒットによって、歌手として一躍メジャーに出たシーロ・グリーン。彼がもともとグッディー・モブというアトランタのヒップホップ集団の一員で・・・みたいな説明は、あのいぶし銀のソウルヴォイスが世間に知れ渡ったあとでは無用かもしれませんね。とにかく、「Fuck You」のインパクトには凄まじいものがあったのです、はい。

ということで、そんなシーローがクリスマス・アルバムを発表。チャート的にはいまのところ最高67位と、ヒットにはつながってないみたいだけど、これは本当にいいですよ! クリスマスのムードを高める、楽しくもぬくもりのあるナンバーが満載です。素晴らしい企画盤だと思います。

もちろん、クリスマス・アルバムなので、日本でもお馴染みの「Silent Night」や「White Christmas」といった定番ナンバーのカバーが入っています。ともにオーディション番組『The Voice』の審査員を務めるクリスティーナ・アギレラとのジャジーな共演もあります(「Baby It's Cold Outside」)。当たり前といえば当たり前かもしれないけど、向こうにはクリスマスナンバーがたくさんありますよね(でも知らない曲も多いけど)。

それ以外にもすでにクラシックと言っていいマライア様の「All I Want For Christmas」カバーが注目でしょうか。この曲、いろんなアルバムにカバーされてますけど、やっぱり聴いているとテンション上がりますね。シーロー版も味があって素晴らしいです。

おもしろいのはオリジナル曲の「All I Need Is Love」。なんとディズニーの「マペッツ」と共演しちゃってます。弾けるような楽しいノリの一曲。音像ではわからないけど、映像ではしっかりシーローと共演しているのがわかりますw シーローもキャラ立ちがすごいから、みんな揃ってファンタジーっぽいですよね。


毎年のようにクリスマス・アルバムって出てるけど、今年の注目作は間違いなくこのアルバムだと思いますよ。



2012年12月2日日曜日

Alicia Keys『Girl on Fire』(2012)

年末になると洋楽は毎年のごとくリリース・ラッシュで、お財布的になかなか厳しくなるけど、楽しみが増えるのも確か。レビューが追いつかないよ~、などという泣き言は置いておいて、アリシア・キーズの通算5枚目のアルバムについて今日は書こうと思います。

もう、というかまだ5枚目なのか、という感じかもしれないですね。デビューしたのが2001年だからいいペースとも言えますけどね(ほぼ2年に1枚ペース)。

前作では初の全米1位を逃したけど、今回はセールス的にだいぶ落ちたものの、無事初登場1位を獲得しています。

スウィズ・ビーツとの結婚および出産という人生の転機を経てリリースされた今作。どんな内容なのか、さっそく中身に触れてみましょう。


2012年11月27日火曜日

Frank Ocean『channel ORANGE』 (2012)

今年メジャー・デビューしたR&Bアーティストのなかで、フランク・オーシャンほど話題を集めた人物はいないのではないでしょうか? 

まず、さまざまなところで賞賛されているように、この作品の完成度というのがものすごくハイレベル。王道的とも言えるソウルやジャジーな雰囲気をまとうサウンドに、ドレイクなどが展開してきたアンビエントで静謐なダークサウンドを織り交ぜ、彼ならではの内省的でヴァルネラブルな世界観が全面に出たアルバムに仕上がっています。美しいファルセットも武器で、オープニングの(2)Thinkin' About Youからして、鳥肌が立ちそうなくらい繊細な歌を披露していますよ。

彼はLAを拠点とするヒップホップ集団であるOFGWKTA(←いまだにこれの正式名称覚えられない)のメンバーでもあります。途中でさまざまな音を切り取ったサウンドスケープをインタールードとして挿入したり、ラップっぽい歌いまわしを取り入れたりするのは、そうしたクルーの影響もあるのかもしれないですね。いや、いまどきヒップホップの影響を受けていないR&Bなんてあり得ないのだけどねw ただ、ところどころにストリート的なアプローチがあるのも仕掛けがあっておもしろいなあと思う。

さて、彼を話題の人物に仕立てあげた出来事といえば、彼のTumblr上でオープンレターの形で公表された初めて付き合った相手が男性だったというカミングアウトでしょう。いまだにホモフォビアが根強く存在しているとされるブラックミュージック業界(そういうフォビアをラップする人がいまだにいてるからね)で、彼の勇気ある「告白」は多くの反響を呼びました。だけど、それはほとんど好意的なものでした。ビヨンセなど多くのアーティストが彼に賛辞を送ったりしたしね。でも、日本のセクシュアル・マイノリティでこの話題に反応した人ってどれだけいたのかなあ・・・わたしは「オー」って思ったけど、黒人アーティストで自らのセクシュアリティを公表するっていうことがどれだけの意味を持つのかとか、さすがに語れる人はいないみたいで、そこは少し残念かなあと(ならお前が語れって話ですね、はい、すんません)。でも、前から注目はしてたけど、このニュース知って、わたしは余計に彼のファンになりましたよ。

ではそもそも彼がなぜそんなカミングアウトをアルバムリリースの前にしたかと言えば、それはこのアルバムの中に「彼」のことを歌った曲が含まれていたから。たとえば(14)Bad Religionでは、切ない歌声で「彼を振り向かせることなんてできなかった」とか歌っちゃったりしてます。R&Bに恋愛やセックスに関する歌は山ほどあるけど、同性への恋愛について歌った曲ってたぶんほとんどないから、これはスゴイことだと思います(日本でも事情はいっしょだけど)。でも、このアルバムに関していうと恋愛の歌はそもそも少なかったりします。



先述したようにインタールードが入ったりして、アルバムとしてしっかりパッケージされているから本作は流れで全体を聴くのが一番だと思うけど、オススメ曲をひとつ挙げるなら、(5)Sweet Lifeでしょうか。



ファレルとのコラボレーションなのだけど、サウンド聴いてファレルが関与してるって分かる人なんてほとんどいないと思います。きちんと彼の世界観に沿ったサウンドになっているのが素晴らしい。



2012年11月19日月曜日

Brandy『Two Eleven』 (2012)

ブランディの通算6枚目となるニューアルバム。ちゃんと国内盤が出た! 素晴らしい。

彼女がデビューしたのが1994年。まだ15歳の時だったのよ。当時はアッシャーとかモニカとかアリーヤとか、ティーンネイジャーがいきなりスターダムに伸し上がるという現象がアメリカでもあって、もちろん実力があるからなせることだと思うのだけど、それからフェイドアウトすることなく(って一度しかけたけどw)、こうしていまでも意欲的な新作を出してくれるのは、ファンとしてはとても嬉しい限り。

ただ、アメリカの音楽業界のシビアなところだけど、デビューして18年経ったのに、やっとアルバム6枚なわけです。前作『Human』から数えてももう4年も経っている。前作が商業的に振るわなかったことも影響しているけど、どんだけ待たせるのよ、と誰もが思うところでしょう。モチベーションの問題もあるだろうけど、アメリカでコンスタントに新作をリリースするということがいかに大変かということがわかりますよね(だからリアーナって化け物って話しになるのだけど・・・)。

さて、本題に戻りまして、まずこのジャケ写ですよ。相変わらずスタイル抜群だし顔も凛々しい。この写真からも彼女の自信のほどが伺えると思いませんか? もう半年以上過ぎているのに『Two Eleven』という日付のタイトルをリリースするあたりもね(もちろん、彼女が敬愛するホイットニーの命日とか、きちんと意味があるのだけど)。

そして、肝心の内容ですが・・・批評家やファンが賞賛するのもわかる、R&Bファンにとっては納得の仕上がり。何がよいって、時流に乗ることなく、本人が言う「原点回帰」的なサウンドでまとめてきていること。派手さはないし、美メロかと言われたらそうでもないw だけど、ヒップホップ的な遊びのセンスとか、おそらくショーン・ギャレットやバングラディッシュが仕掛けているであろう、ミニマルな声サンプルのループによるストリート的な感覚とか、ブランディのクールなヴォーカルと相性のよいトラックを採用することで、彼女の魅力が最大限に引き出されているのが聴いていてわかります。

もちろん、前作が実は大好きだったわたしとしては、もうちょっとポップさやメロウさがあってもいいかなと思ったりするのだけど、そういう方向に流されなかったから作品の評価が高いだろうなと。もちろん、今作も好きですよ。

リード曲の「Put It Down (feat. Chris Brown)」は一瞬だけどR&B/HIP-HOPチャートで3位まで上昇しましたね(その翌週のチャート仕様変更ですぐにTOP10から落ちたのは残念だったけど)。ブランディの低音が冴え渡るクールな一曲でした。クリス・ブラウンをラッパー的に起用したのも功を奏しましたね。


そして、ここで取り上げておきたいのは、セカンド・シングルの「Wildest Dream」。これ、地味すぎるでしょw だけど、じわじわ効いてくる、中毒性の高い曲。ヒットする見込みないけど、こんな曲をシングル・カットしてくるんだから、どんだけ挑戦的なんだよと思いますね。


チャート的には総合3位に食い込んだ今作だけど、そういうセールスとか関係なく、R&Bファンの人(特に最近のEDM化に食傷気味の人)にはぜひとも聴いて欲しい一枚だなと思います。

2012年11月18日日曜日

Christina Aguilera 『Lotus』 (2012)

クリスティーナ・アギレラの5枚目のアルバム。いつの間にか発売されていた!

これ書いている時点でヒットチャート的にどれだけの売上かどうか定かではないのだけど、まあ、ヒットしてもせんでももうええじゃないの!と思ってしまうのはわたしだけでしょうか。だって、とにかく素晴らしかったから。

音楽的には前作の『Bionic』の延長上にあって、『Back to Basic』で見せたようなレトロソウルへの憧憬は微塵もなく、従来のポップ路線なんだけど、今回は突っ走ってる感が満載です(前はあえて声量を抑えたりもしてたらしい)。だから、サウンド的に新しいものに挑戦しているわけではないのだけど、清々しいまでのアギレラ様の熱唱を楽しむことができるし、曲自体も変にアレンジに凝った前作よりわかりやすいものが多いから、これはアリだと思いますね。

リード曲は「Your Body」(絶賛ヘビロテ中)。マックス・マーティンがプロデュースしたこの曲、EDM(=電子的舞踊音楽)っぽいようで、ただのノリのいいポップスよみたいな、微妙な路線をついてきたのだけどw、しかし、アギレラのパワフルな歌唱が相まって、聴いていて痛快な気分になれるんですよね。そういえば、少しパワフルになったボディを惜しげもなく披露している今作のジャケ写だけど、このタイトルといい、何かしらのメッセージがあるのかもしれないですね。


それにしても、EDMブームに乗っかって、マックス・マーティンみたいなベタなポップス請負人がまた担ぎ出されているのが面白いですなあ。路線的には似てるからねえ(でも同一ではない)。あと、あと、Alex da Kidがなにげにいい仕事をしてますね。これは意外でした。

一曲ごとのレビューはしないけど、「Your Body」系の痛快なダンスポップ(特にオープニングを飾る「Army of Me」がよい)があれば、シーローを迎えてヴィンテージ感を出した曲あり、ピアノ主体のバラードありと、アギレラの魅力が十分に楽しめる内容になっていますよ。ベタにポップだけど、これぞアギレラという作品だと思います。