ポスト・メアリーとも称される彼女のスタイルは、ヒップホップ・ソウル的なサウンドに乗せてオンナの悲喜こもごもの感情をリアルに歌い上げるのが特徴、と言うことが出来るでしょうか。声質はメアリーとはまた違うのだけど、彼女の力強い熱唱にはココロ動かされるものがありますね。
さて、今回のアルバムですが、チャートでは初登場10位と、年末のリリースではあるけど、あまり盛り上がってないようです。残念! でも、期待を裏切らないキーシャ・コールらしいアルバムであることには間違いないですよ。
制作陣には、ドレー&ヴァイダル、ロドニー・ジャーキンス、ジャック・スプラッシュ、ビンク!など著名なプロデューサーを起用しつつ、一方でそれほどメジャーではないプロデューサーとも積極的にコラボレーションしているのがおもしろいですね。名より実を取ったということですね。
一方でゲストには、ラッパーでリル・ウェイン、ミーク・ミル、シンガーではアシャンティにロビン・シック、これから注目のシンガー・ソングライターであるイライジャ・ブレイクなど華やかなラインナップ。ロビン・シックは存在感なくてかなり微妙な起用ではあるのだけど・・・
気になる曲をいくつかピックアップしておきましょう。
(1)Enough of No Love feat. Lil Wayne
オープニングを飾るのはウィージーとの意外な共演曲。アルバムからのリードシングルとしてリリースされ、R&B/Hip-Hopチャートで最高位7位を記録。スリリングなストリングスから少し間のあるビートへ展開、そしてキーシャ節がのっけから炸裂の、痛快なヒップホップ・ソウル。
(3)Missing Me
エリック・ハドソンが制作、チェンバロ?のイントロから始まるしっとりしたミッド・バラード。歌詞の内容見ると、やっぱり重たいのだけど、こういうのも好きです。
(4)Trust and Believe
これまた彼女お得意なドラマチックなバラードなんだけど、PVがなんかスゴイことになってますね・・・なんでこういう表現って好まれるのだろう。これがリアルなんだろうなあ・・・みんな車の窓ガラス割ったりするのかw
(6)Woman to Woman feat. Ashanti
新作のリリースが待たれるアシャンティとの同世代コラボ。毎回、こういうデュエット曲を入れてきますね、彼女。内容は同じ男に二股かけられたオンナ同士の怨念節っていう、これまたベタな内容なんだけど、アシャンティの激唱がキーシャとマッチして、これは好コラボですね。
(9)Stubborn
ロドニー・ジャーキンス制作なんだけど、ビートが少々忙しない感じで、アルバムの中ではちょっと浮いてるけどおもしろいです。攻めるようなシンセフレーズやEDM的なビートの挿入など、仕掛けが多くて、さすがダークチャイルドと言ったところでしょうか。
前作同様、あまりインパクトのある曲がないのが残念な気がするけど、全体としてR&Bアルバムとしてよくまとまってるなと思います。手堅い一枚ですね。
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