ということで、今日はジャーメイン・デュプリが1996年に発表したクリスマス・コンピレーションについて書きます。
タイトルには「12」とありますが、1998年にリイシューされたヴァージョンには14曲収録されています。全部新録、オリジナル曲も多数含まれおり、コンピレーションにしてはかなりの力の入れ様です。さすが、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったデュプリといったところでしょうか。
参加アーティストですが、ソー・ソー・デフ所属のエクスケイプ、トリーナ・ブロッサード、トレイ・ロレンツ、ネーネ・リー、ジャッギド・エッジに加え、ケニー・ラティモア、、ケイシー&ジョジョ、アリシア・キーズ、チャカ・カーン、フェイス・エヴァンス、ブライアン・マックナイト、タミア、ジェラルド・レヴァートとかなり豪華なラインナップ。いかにも90年代っぽいですが(当たり前か)、R&Bファンにはおなじみのメンバー、そしてわたしが好きなアーティストも多数含まれているので、かなりいい感じです。デビュー前のアリシアの歌声が聞けるなど、ファンにとってもレアとも言える作品かもしれませんね。
制作にはもちろんデュプリをはじめソー・ソー・デフのプロデューサーが関わっています。ただ全く外部な曲もあって、そこら辺はうまくバランスが取れているなあと思います。
全体の印象ですが、やはりソウルフルを銘打っているだけあって、地味にしっとり聴かせる曲が多いなあという感じがしました。バラード主体なので、家で落ち着いた雰囲気で聴くのに持って来いだと思います。
ハイライトはやはりアリシア・キーズの「Little Drummer Girl」でしょうか。アリシアとロドニー・ジャーキンスがプロデュースしてるのだけど、当時まだ15才とは思えないほどの大人びたソウル。ピアノも自分で演奏してるし、これぞ才能の塊といったところでしょうか。でも、メジャー・デビューするまでにここ5年もかかったんですよね。
同じく、アリシアをはじめ多数のアーティストがVoices of Soul名義で参加した「Someday At Christmas」も、コンピならでは一曲だと思います。
他にもレアな音源が多数収録された一枚。いまや入手困難な一枚かもしれないけど、機会があればぜひ聴いて欲しいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿