個人的な話から始めましょう。
わたしのPCにはitunesというアプリケーションが入っています。昔試しにダウンロードしてみたのですが、あまりに使い勝手が悪く、すぐに使用するのをやめてしまった代物です。
しかし、そんなわたしが、どうしてもそのitunesを使用せざるを得ない場面が出てきたのです・・・そう、それこそがビヨ様の新作リリースでした。
はっきり言って、後からフィジカルでも出るとのニュースが出たときはどれだけ落胆したことか。どうして、ダウンロードの誘惑に負けてしまったのか。だって、CDで買ったほうが値段安いことがわかってしまったのですから・・・(いや、それだけじゃないけど)
まあ、それだけこの作品の突然リリース手法のインパクトが強かったということですね。わざわざこのアルバム落とすために、フィジカル派のわたしがitunesの登録までしてDLしてしまったのですから。それだけ、何か強力な力が働いたのです。
思い起こせば、ちょうど13日の金曜日のことでした。その日はわたし休みだったので、そして外が寒かったこともあって、家でゴロゴロしてたんですよ。そんでダラーンとツイッター眺めていたら、昼過ぎにまさかのビヨンセ新作リリースの情報がTLに流れてビックリ。しかも、よく調べると全曲にビデオ付きという大ボリューム。ぶったまげましたわ。リークとかじゃなくて、ちゃんとリリースされたんですからね。新作を製作中との話は散々出ていたけど、あまりに急過ぎるし、なんで情報モレなかったのだろうとか、思えばいろいろあるのですが、とにかくビヨ様の新作が世界に解き放たれたという衝撃がすごかったですね。もう、そのインパクトが全てですよね。
この手法について、ニュースでも取り上げられたりしていますが、ただ一つはっきり言えるのは、ビヨンセだから可能だったということです。全てをコントロールできるという立場にあることはもちろん、言わずと知れたスーパースター、新作はつねに話題の的なわけで、そんな彼女だから逆にこの突発的なやり方が功を奏したということなんでしょうね。比較するのは適切じゃないかもしれないけど、仮にケリー・ローランドが同じ手法を用いてもこんなにヒットすることはないでしょう。彼女は自分の名声をうまく利用したわけです。
振り返ると、前作は決してそれほどセールスに恵まれたわけではありませんでした。際立ったシングル・ヒットが少なかったことも影響していますが、『4』というタイトルに象徴されるように、何かコレといったコンセプトもないまま作り上げられたような感じがして、やや行き詰まった印象を受けてしまいました。
だからこそ、新作については慎重を期して実際に形になるには時間がかかるものと思われていました(リリース直前にも「新作は来年」みたいなニュースが流れていましたもんね)。でも、ふたを開けてみれば、「実はもうできていた!」というわけです。
ということで、さっそくこのアルバムの中身を見ていくことにしましょう。もちろん、どれだけサプライズな演出があっても、内容がなければヒットするなんてことはないわけで、そこはビヨンセ、「ヴィジュアル・アルバム」というコンセプトに相応しい、これまでとは一線を画す作風になっています(※ただし、今回は映像についてはコメントしません。映像も興味深い内容なのだけど、それに触れるととても大変になるので)。