2013年10月26日土曜日

Ariana Grande『Yours Truly』(2013)

「ヤング・マライア」とも称される若手シンガー、アリアナ・グランデのデビュー・アルバムを今回は取り上げましょう。

現在20歳の彼女、もともとはミュージカルがきっかけでショウビズの世界に入ったようです。その時、なんと14歳! 子役として若い時から活躍していたんですね。

そんな彼女、ヴィジュアル的にはマライアほどゴージャスではなく、どちらかと言えば可憐な感じがしますよね。だから、実は彼女の曲がヒットチャートに名を連ねた時はまったく意識していなかったのです・・・新たなアメリカン・アイドルが登場したぐらいにしか思ってなかったので。

でも、聞いてみるとR&Bだし、実はかなりの本格派だった! 曲はキャッチーだけど、歌はしっかりしているではないの。

ということで、意外さと新鮮さを持ってこのアルバムを聞くことになったのですが、 内容も充実していました!さっそくレビューに移りましょう。


2013年10月15日火曜日

Faith Evans『R&B Divas』(2012)

先日某新古書店で見つけた掘り出し物。ちょうど去年の10月に出た作品ですね。コンピレーションということもあってスルーしていたのですが、お求めやすい値段になっていたので、思わず買ってしまいました。

フェイス・エヴァンスの通算6枚目となるニュー・アルバムです。いや、ウソです(笑)

ちょっとどういう事情かわからないのですが、どう考えても純粋なニュー・アルバムじゃないわけです。だって、12曲中、フェイスが参加している曲は7曲しかないわけですから。フェイス主導のコンピ盤と言ったほうが正しいでしょうね(紛らわし過ぎますが)。

ご存知の方もいると思いますが、今作はアメリカの中堅女性R&Bシンガーたちの今を追ったリアリティTVの『R&B Divas』から生まれた作品。このアルバムでは、フェイスをはじめ、そのテレビに出演しているディーヴァたちが自慢の歌声を披露しており、これはこれで楽しい仕上がりになっています。

ちなみに、そのリアリティ・ショーへ出演しているメンバーは、フェイス・エヴァンス、ニッキ・ギルバート、モニファー、シリーナ・ジョンソン、キキ・ワイアットの5人。全員知っている人がいたらスゴイ、と思います(フェイス以外は知名度低いし、それなりの苦労人ですよね)。かく言うわたし、ニッキ・ギルバート(ブラウンストーン)以外の作品を持ってたりするのですが(汗)

というわけで、フェイスの名前だけドカドカと前面に出ているのは、おそらくレコードディールとか知名度とかの問題が大きいと思いますが(この中では彼女が一番成功しているのは間違いないので)、せっかくなので、フェイスの新曲を含め、ディーヴァたちの歌声を堪能したいと思います。

さっそく中身へうつりましょう。


2013年10月11日金曜日

My Queer/Rainbow Music 2013/ワタクシ的クイア・ミュージック2013

今回はいつもの趣旨とは少し違うテーマでお送りするわよ。

10月12日(土)に、大阪の扇町公園という場所で、レインボーフェスタ!というイベントが行われるの。わかりやすく言えば、性の多様性を祝福するというコンセプトのイベントね(ん、わからない? ならウェブサイトで確認してね)。


これまでこの時期に開催されてきたヲキャマ的イベントとして、「関西レインボーパレード」というのがあるんだけど、今回はいわば、その進化系ということになるかしら。

で、ここからが肝心なのだけど、そこでわたくし、「虹無しフラッグ屋」というブースの手伝いをすることになったの! 過去にパレードの運営に関わったことがある身としては、思わぬ形でのカムバックだったりするのだけど・・・まあ、そんなことどうでもいいわね。

当日はステージとブースに加え、例年通り、関西レインボーパレード2013も行われるのよ。


ということで、パレードといえば音楽がつきもの!

過去にもパレードでかけたい音楽ということでブログに投稿したことがあるけど(実際にかかったらしい?)、せっかくなので今年も「ワタクシ的クイア・ミュージック2013」と題して、セクシュアル・マイノリティにフレンドリーなアーティストやそうしたテーマ性のある音楽を集めて勝手にお送りしたいと思うわ。選曲はここ1~2年にリリースされた洋楽からチョイスしたわよ。

自称ヲキャマなので、たまにはそういうこともしなくっちゃねw (っていつもと語り口調が違うのは気のせいね)


さて、いくわよ。


2013年10月9日水曜日

Earth, Wind & Fire『Now, Then & Forever』(2013)

アース・ウィンド&ファイアの通算21枚目となるアルバムの紹介です。

過去作は何枚か持っていて、ベストとかで代表曲は大体聞いたことあるのですが、まさかリアルタイムでまた新作が登場するとは思っていなかったので、これには驚きました。もうデビューしてから40年以上経っていますが、まだまだ現役なのがうれしい限りです。

現役といえば、このサウンドですよ。後述しますが、全くと言っていいほど衰えていない、というかこれぞアースなサウンドが展開されています。元々彼らでしか作れない独自なサウンドの人たちではありましたが、このブレなさがまた素晴らしいです。あと、アルバムジャケットのSFチックな感じも相変わらずですね。

残念なことと言えば、いわばアースの顔であるモーリス・ホワイトが不参加なこと。80年代後半にパーキンソン病と診断されており、その後も活動は続けていたものの、最近では表舞台に立つこともできなくなってしまったようです。前作ではクレジットされていましたが、今回は完全に不参加です。

前作と言えば、ウィル・アイ・アムやビッグ・ボーイ、ケリー・ローランド、ブラマクなど人気アーティストとのコラボレーションによりフレッシュなサウンドを展開していましたが、今回はそうしたゲストなしで、自分たちの世界を表現しています。

さっそく中身にうつりましょう。


2013年10月3日木曜日

John Legend『Love In The Future』(2013)

先日、結婚したばかりのジョン・レジェンド。そのソロ名義としては通算4作目となる新作がリリースされました。

前作はザ・ルーツとのコラボ・カバー集だったこともあり、純粋な新作としては5年間のブランクが空いてしまいました。その間も、客演仕事をコンスタントにこなしたりしていたので、まあ、マイペースに活動はしていたと思うのですが、その5年前の『Evolver』が賛否両論な作品だっただけに、ザ・ルーツとのコラボを経た彼が今作でどのような作品を作り上げてきたのか、非常に楽しみではあります。

話は逸れますが、ジョン・レジェンドと言えば、本当にええ声ですよねw ピアノ弾いているイメージが強いですが、声だけでこれほどの存在感を出せるシンガーもそういないと思うんですよね。だから、個人的にもお気に入りのシンガーなんですけど、その割には過去作を振り返ってそんなに聴き込んだ作品がないような気がする・・・この機会に改めて聞き直そうかなあと、ふと思ったりしました。

さて、今回はシングルのPVといいジャケ写といい、アーティスティックな路線を突っ走ってますね。あのおしょうゆ顔の替わりに登場した赤い花が果たして何を意味しているのか。いろいろと興味深いですね。エグゼクティヴ・プロデューサーとしては、デビュー作から関与しているデイヴ・トッツァーとカニエ・ウエストが名を連ね、大半の曲で何らかの形でクレジットされています。

では、さっそく中身にうつりましょう。