2013年3月8日金曜日

Kendrick Lamar『Good kid, M.A.A.D City』(2012)

ケンドリック・ラマーの傑作と誉高いこのセカンド・アルバムが国内盤でも出たということで、改めて聴いてみることにしました。

実はリリースされた当初、このアルバム一度CDショップで試聴したんだけど、そのときは「今回は見送ろう」って思ったアルバムの一つだったんですよね。それほど、パッと聴いたときの印象はそんなによろしくなかった。

それでも、次にCDショップにいった際に結局買うことにしたのは、このアルバムの批評家のみなさんの評価があまりにも高かったから。「え、このアルバムそんなにスゴイの?」と思い、ちょっと高かったけど、わざわざ2枚組のデラックス盤を購入して、聴いたのでした。

でも、何回か聴いて、いつの間にかコレクションの中へ・・・気分の問題もあるけど、そんなにしょっちゅう聴いてられないなあというのが、正直なところです。だって、暗いねんもんw

ケンドリック・ラマーの名前、というか存在を意識したのはThe Gameの『The R.E.D. Album』の2曲目に入っていた「The City」を聴いたときでしょうか。これにはぶったまげました。完全にゲームを食うような感じで威勢よく彼がラップしていたから。スキルもさることながら、なぜ冒頭からこんな主役食いな客演をゲームは採用したのだろうかと。まあ、まだメジャーじゃなかったから、同郷のラッパーとして後押ししたかったのかもしれませんね。結果としていまここまで成功を収めているのだから、親分としての役割はきちんと果たせたということでしょう。

このアルバム、ドクター・ドレーの主宰するアフターマスからのリリースです。今作でもラッパーとして登場してますが、残念ながらビートは提供していません。キャッシュマネーみたいにレーベルとして成功をおさめる気などさらさらなく、いままで何人ものアーティストが塩漬けにされたこのレーベルからアルバムが出たというのがある種の奇跡かもしれませんが、ドレーのOKをもらえたというだけで、もうタダ事ではありませんよね。


さて、内容について何曲か取り上げて触れて行きましょう。残念ながら称賛されている彼のリリシズムについて解説できる力量はないので、ざっくり聴いた印象でしかないですが、まだ聴いてないという方は参考になさってくださいませ。


2013年3月1日金曜日

Chris Brown『Chris Brown』(2005)

気づけば3月・・・2週間以上更新する間もなく月が変わってしまっていました。いやー、チョクチョクと更新するのって大変ですね。

2月といえば、グラミー賞がありましたが、その影響なのか、この時期ってあんまり話題作のリリースが少ないんですよね。今月はジャスティン・ティンバーレイクの新作とか、盛り上がりそうな作品はあるんだけど、個人的にもグラミーが終わって音楽熱が少し冷めてしまっていたのかもしれません。

ということで、月が変わったので、またできる範囲でボチボチとアルバム紹介したいと思います。


クリス・ブラウンのデビュー作です。なつかしい。当時16歳。若すぎる! そして、すでに完成されている。その後の彼のスター街道、リアーナとの例のアレも含めて、彼はもうなるべくしてスターになったとしか思えません。スゴすぎです。

別にいまこの作品を取り上げる深い理由というのは特にないんだけど、いまでもゴシップ的なものを含めさまざまなニュースを提供してくれている彼の偉大さに改めてスポットライトを当ててみよう、ってなことでいきたいと思います(笑) ちなみに現在23歳です。まだまだ若い!

そういえば昔、NHKの音楽番組で彼が「Run It!」をパフォーマンスしているのをリアルタイムで観たことがあります。ほんまに16歳かいな!っていうぐらいキレのいいダンスと、クール過ぎるサウンドプロダクションに、「ああ、海の向こうから来はったんやー。スゴイなあ。でも、コレ先に進みすぎて日本で流行らんやろうなあ」と思ったことをなぜか記憶しています。もちろん、マイケルの影響が濃厚やなあということも。


では、内容をさっそく見て行きましょう。


2013年2月12日火曜日

50 Cent『The Massacre』(2005)

この前にひき続いて再び50セントを。今度はこちらも大ヒットしたセカンド・アルバム。ジャケ写はなぜか顔だけ実写であとはイラストという不思議なデザインになっていますが、再びムキムキな肉体をさらけ出しているのには違いないわけで、このマッチョぶりが当時の彼の勢いを象徴しているかのようです。

このアルバム、発売一週目にして114万枚を売り上げぶっちぎりの1位を獲得するといういわば「事件」を起こしました。ヒップホップのアルバムで、しかもソフォモア・ジンクスを跳ねのけてのこのチャート・パフォーマンス、とんでもない数字ですね。そりゃ、こんだけスターダムにのし上がったんだったら、口撃の一つや二つしたくもなりますわw

さて、内容ですが前作以上に多くのプロデューサーを迎えて、なんだかヘヴィーでとっ散らかった作品に仕上がっていますw はっきり言って、全部まともに聴くのは厳しいものがありますね。サウンドアプローチは前作より多彩かもしれないんですけど、玉石混交な感じがして、ちょっと締りがないなあと。まあ、ヒップホップのアルバムによく見られる70分超えの大作って多かれ少なかれ大味な仕上がりになってしまうもので、彼なりに頑張ったとは思うんだけど、クラシックとは呼びがたいなあと。


気になる曲をいくつか取り上げておきましょう。


2013年2月9日土曜日

50 Cent『Get Rich or Die Tryin'』(2003)

少し過ぎてしまったけど、去る2月6日でこのアルバムがリリースされてからちょうど10年経ったとのこと。もうそんなになりますか~。いやー、時が経つのは早いもので、正直かなり驚いています。50セントがもうラッパーとしては10年選手であるだなんて想像もしなかったから。確かにラッパーの中年化が進むこの業界ではあるけど、もう若くないんだなー(今年37歳!)、と少ししみじみ。

さて、このアルバムがリリースされた頃の50セント狂騒曲みたいなものは残念ながらあまり覚えてないのだけど、このジャケ写に象徴されるようなムキムキな肉体や銃弾で9発も打たれたにもかかわらず生き残ったという逸話、ラッパーとの数々のビーフ、いまでは一般化しているミックステープのリリースによるストリートでの支持を得る手法、そしてエミネムやドクター・ドレーのバックアップを受けてのデビューなど、ブレイクするための話題がここまで事欠かないラッパーというのも珍しいのではないかと思います。そりゃ、ヒットしますわ(タイトルも秀逸だし)。このアルバム、新人としては異例の初登場87万枚という売上でチャート1位を獲得しています。

プロデューサーとしては先述のドレーとエミネムが主軸となり、ミディ・マフィア、ロックワイルダーなどが脇を固めています。50セントと言えば、楽曲の質を優先して無名プロデューサーのビートでも積極的に採用することも多いですが、さすがのデビュー作はメジャーどころが集結しているなあという印象です。


それではアルバムの中身をかいつまんで見てみましょう。


2013年2月3日日曜日

Tweet『It's Me Again』(2005)

前回に引き続きトゥイートのセカンド(にしていまのところラスト)アルバムをご紹介。

2005年3月にリリースされ、最高17位を記録。前作に比較してセールスは落ちてしまいましたが、作品の出来は決して悪くなく、こちらも素晴らしいアルバムだと思います。

制作陣には彼女が所属しているレコードレーベル「ゴールドマインド」の設立者ミッシー・エリオットが大きく関与、7曲でプロデューサーのひとりとしてクレジットされており全体の監修もしています。そして、ニーサン・スチュワートやクワメ、クレッグ・ブロックマンといったプロデューサー達が脇を固める形になっています。ティンバランドは残念ながら1曲のみの参加だけど、これは作品の出来にはほとんど影響してませんね。あのビートがなくても、彼女らしさというのが十分に伝わる内容です。

注目曲をいくつかピックアップしておきます。