2014年3月19日水曜日

Ashanti『Braveheart』(2014)

久しぶりの更新ですが・・・今回はアシャンティです。やっと出た!と言ったところでしょうか。せっかくなので、まずは彼女のこれまでの歩みを簡単に振り返っておきたいと思います。

彼女がデビューしたのは2002年の頃、当時は「Hip-Hop/R&Bのプリンセス」とキャッチフレーズが付けられたりもしていました。ポストメアリーJ的な立ち位置の若手シンガーとして、いきなりブレイクを果たしたのが、アシャンティというわけです(そういえば、Hip-Hop/R&Bということば自体がいまや死語になりつつありますが、これも時代の流れですね)。

何しろ彼女のデビューアルバムは初週でいきなり50万枚も売り上げたわけですからね。女性シンガーのソロ作でそこまで売り上げられるアーティストは本当に限られているわけで、振り返ると、すごい快進撃と言えます。

彼女は新興レーベルであった「マーダー・インク」(後に「ジ・インク」に改名)に所属していました。看板ラッパーであるジャ・ルールとともに、彼女がこのレーベルの稼ぎ頭だったことは間違いありません。そのことを象徴するかのように、1年に一枚のペースでセカンド、サードアルバムを立て続けにリリースし、ヒットを飛ばしました。

しかし、レーベルのいざこざも起因して、彼女の活動は失速してしまいます。実質、彼女がトップランナーとして活躍したのは3~4年ということになります。その後は、女優としての仕事をこなしながら、次のアルバムリリースに向けて、音楽活動を地道に続けていくことになります。自主レーベルを立ち上げたりもしましたね。

そうして、約4年というブランクを得てリリースされたのが、4枚目のアルバム『The Declaration』(2008年)でした。モータウンからの発表だったのですが、このアルバムはこれまでの3作とは違う、彼女の新たな一面を見せる素晴らしい作品だったと思います。デビュー当初の彼女は、作風としてはクールさを前面に出したような印象でしたが、今作ではエモーショナルな表現やポップな曲調など、従来にないアプローチが目立ち、彼女の成長が垣間見れる仕上がりになっていました。

さて、そこからこの新作の発売に至るまでに約6年の歳月が流れました。ファンにしてみれば、だいぶ待たされたなあという感想です。実は、3年ぐらい前から新作リリースの話は流れており、シングルを何枚かリリースした他、アルバムのジャケ写も公開されていたのですが、シングルがヒットしなかった影響もあって、延期を繰り返していました。

さすがに1年以上延期を繰り返すと、このままリリースされずに流れてしまうのではという危惧も生まれるものですが、今年に入ってようやくリリースの運びとなったということで、これはよかったなと思います。

ということで、さっそくですが、この作品の内容に移っていくことにしましょう。