2012年11月18日日曜日

Christina Aguilera 『Lotus』 (2012)

クリスティーナ・アギレラの5枚目のアルバム。いつの間にか発売されていた!

これ書いている時点でヒットチャート的にどれだけの売上かどうか定かではないのだけど、まあ、ヒットしてもせんでももうええじゃないの!と思ってしまうのはわたしだけでしょうか。だって、とにかく素晴らしかったから。

音楽的には前作の『Bionic』の延長上にあって、『Back to Basic』で見せたようなレトロソウルへの憧憬は微塵もなく、従来のポップ路線なんだけど、今回は突っ走ってる感が満載です(前はあえて声量を抑えたりもしてたらしい)。だから、サウンド的に新しいものに挑戦しているわけではないのだけど、清々しいまでのアギレラ様の熱唱を楽しむことができるし、曲自体も変にアレンジに凝った前作よりわかりやすいものが多いから、これはアリだと思いますね。

リード曲は「Your Body」(絶賛ヘビロテ中)。マックス・マーティンがプロデュースしたこの曲、EDM(=電子的舞踊音楽)っぽいようで、ただのノリのいいポップスよみたいな、微妙な路線をついてきたのだけどw、しかし、アギレラのパワフルな歌唱が相まって、聴いていて痛快な気分になれるんですよね。そういえば、少しパワフルになったボディを惜しげもなく披露している今作のジャケ写だけど、このタイトルといい、何かしらのメッセージがあるのかもしれないですね。


それにしても、EDMブームに乗っかって、マックス・マーティンみたいなベタなポップス請負人がまた担ぎ出されているのが面白いですなあ。路線的には似てるからねえ(でも同一ではない)。あと、あと、Alex da Kidがなにげにいい仕事をしてますね。これは意外でした。

一曲ごとのレビューはしないけど、「Your Body」系の痛快なダンスポップ(特にオープニングを飾る「Army of Me」がよい)があれば、シーローを迎えてヴィンテージ感を出した曲あり、ピアノ主体のバラードありと、アギレラの魅力が十分に楽しめる内容になっていますよ。ベタにポップだけど、これぞアギレラという作品だと思います。


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