もう年末だし、「年間ベスト~」みたいなのを書こうと思ったのだけど、今年の序盤に何聴いてたかとかもう思い出せないよ~w ここ2~3ヶ月ならわかるんだけどね。ランキングつけるの難しい。
そういうの書くみなさんって、たくさん音楽を聴いてると思うんだけど、どうやってランキングつけてるんでしょうね。やっぱり、ググっと来るポイントみたいなのを作品ごとに掴んでいるんでしょうか。ある意味、センスを問われる作業だから、競合する意識も働くかもしれませんね。毀誉褒貶激しい作品やスルーされている作品で自分がお気に入りの場合特に「いや、これはいいよ!」って言いたくなるものだったりするし。
さて、ランキングは別にして、わたしの中で今年の1枚を選ぶとするなら、意外かもしれませんが、このニッキー・ミナージュのセカンド・アルバムになると思います。リリースは今年の4月。振り返ると、よく聴いたなーと思いますね。特にドライブデートの時に役立ったっのが大きい! だって、ふだん洋楽なんて聴かない相方がミナージュさんの曲をお気に入りにあげていたんだもん。それだけ、あの曲のインパクトが強かったなあと(もちろん「Starships」ね)。個人的なエピソードではあるけど、そういう外部への訴求力みたいなのはバカに出来ないんですよね。
ということで、今年最後にこのアルバムについて紹介しておきたいと思います。
ニッキー・ミナージュ、彼女はアメリカのヒップホップの歴史において最も成功した女性ラッパーの1人と言ってもいいと思います。前作から「Super Bass」というメガヒット曲を生み出し、数々の客演仕事をこなし、いまやヒップホップ界のVIPになった彼女が満を持してリリースされたこのアルバム・・・ではあったのだけど、その内容には賛否両論がありました。わたしも最初聴いた時は、「あれ?」と思ったんですよね。これはどういうことなのか、と。
問題点はおそらく、彼女がスターとしての要素をいくつも持っていて、そのスター性を一挙にアルバムの中に詰め込もうとしたことにあるのではないだろうかと思います。ラッパーとして独特の存在感を示しながら、一方でシンガーとしてラッパーとは思えないほどの立派な歌声を披露する、そしてファッションリーダー的な立ち位置でヴィジュアル的にも独自の世界観を提示する。その結果として生じたある種の過剰さというのが、このアルバムの「締りのなさ」にあらわれてしまったのではないかと思いますね。
彼女は「これがわたしなんだから引き裂こうとしないで」と思ったのかもしれませんね。ラッパーとしてヒップホップもするし、シンガーとしてEDMもバラードもやりたいんだと。だからスタンス的に決してぶれているわけではないと思うんだけど、純粋なヒップホップ・ファンからすると、今回のアルバムに異様なまでの「ポップ要素」が含まれることに対して忌避感を抱いてしまったとしても、驚きではないと思います。それだけ、同じアルバムとは思えないほど曲調に幅があるから。
では内容を確認して行きましょう。通常版で全19曲(デラックスだと3曲追加)の大ボリュームです。
2012年12月30日日曜日
2012年12月28日金曜日
The Game『Jesus Piece』(2012)
ザ・ゲームの通算5枚目となる新作。インタースコープからリリースされる最終作でもあります。前作の『The R.E.D. Album』はリリースまでに何度も延期を繰り返して「やっと出た~」って感じでしたけど、今回は案外あっさりと出ました。まあ、タイトルは何回か変わりましたけどねw ビルボードチャートでは初登場6位を記録しています。
ザ・ゲームは好きなラッパーの1人です。全国区でウェッサイレペゼンしてる数少ないラッパーだし、固有名詞を織り交ぜたお得意のラップスタイルから、彼のヒップホップに対する愛を感じることもできますよね。そして、毎度毎度、タイトでドープなサウンドとラップを聞かせてくれて、ブレないところが素晴らしいなと思います。
さて、今作ですが、まずジャケ写が話題になりましたね。上のは通常版(21歳で射殺された5つ上のお兄さんの写真を使用)ですが、デラックス版のジャケ写ではブラッズ(西海岸のストリートギャング)の象徴である赤い衣装を身にまとったアフリカン・アメリカンのキリストが描かれています。ギャングスターにも信仰はある、ということですよね。
アルバムのサウンドも、そうした宗教的なコンセプトを反映したものになっており、冒頭からどちらかと言えば暗い感じのサウンドが続きます。複数の曲でゴスペル的なコーラスが基調音として使われており、そうした演出も宗教的で厳かな雰囲気を醸し出すのに一役買っています。そして言うまでもなく、現代風のポップな曲は全くなし。全編これソウルといった感じでしょうか。
全体の監修は前作で相性の良さを見せたクール&ドレーが担当、5曲でプロデュースにも関与してます。それと、意外だったのが、かつてアフターマスと契約していたこともあるスタット・クオが共同監修でクレジットされているということ。どうやらザ・ゲームと共同でレーベルを立ち上げた模様。これから、二人で何か仕掛けていくのでしょうかね。そこら辺も注目ですね。
ゲストはかなり豪華、というか多すぎ感アリですね。過去作を見ても毎回たくさんゲストは呼んでるから、この過多傾向は今回に限らないのだけど、本作では(9)「Heaven's Arm」以外の全曲に客演がついているのだから、これはちょっとなあと思われても仕方ないですよね。ただ、実際に聴いてみたらわかるけど、こんだけゲストがいながらも、決してゲームの存在感が失われないというか、むしろゲームのラップを引き立てるかのようにゲストをうまく使っているのは、さすがですね。
気になる曲をいくつかピックアップしておきます。
ザ・ゲームは好きなラッパーの1人です。全国区でウェッサイレペゼンしてる数少ないラッパーだし、固有名詞を織り交ぜたお得意のラップスタイルから、彼のヒップホップに対する愛を感じることもできますよね。そして、毎度毎度、タイトでドープなサウンドとラップを聞かせてくれて、ブレないところが素晴らしいなと思います。
さて、今作ですが、まずジャケ写が話題になりましたね。上のは通常版(21歳で射殺された5つ上のお兄さんの写真を使用)ですが、デラックス版のジャケ写ではブラッズ(西海岸のストリートギャング)の象徴である赤い衣装を身にまとったアフリカン・アメリカンのキリストが描かれています。ギャングスターにも信仰はある、ということですよね。
アルバムのサウンドも、そうした宗教的なコンセプトを反映したものになっており、冒頭からどちらかと言えば暗い感じのサウンドが続きます。複数の曲でゴスペル的なコーラスが基調音として使われており、そうした演出も宗教的で厳かな雰囲気を醸し出すのに一役買っています。そして言うまでもなく、現代風のポップな曲は全くなし。全編これソウルといった感じでしょうか。
全体の監修は前作で相性の良さを見せたクール&ドレーが担当、5曲でプロデュースにも関与してます。それと、意外だったのが、かつてアフターマスと契約していたこともあるスタット・クオが共同監修でクレジットされているということ。どうやらザ・ゲームと共同でレーベルを立ち上げた模様。これから、二人で何か仕掛けていくのでしょうかね。そこら辺も注目ですね。
ゲストはかなり豪華、というか多すぎ感アリですね。過去作を見ても毎回たくさんゲストは呼んでるから、この過多傾向は今回に限らないのだけど、本作では(9)「Heaven's Arm」以外の全曲に客演がついているのだから、これはちょっとなあと思われても仕方ないですよね。ただ、実際に聴いてみたらわかるけど、こんだけゲストがいながらも、決してゲームの存在感が失われないというか、むしろゲームのラップを引き立てるかのようにゲストをうまく使っているのは、さすがですね。
気になる曲をいくつかピックアップしておきます。
2012年12月21日金曜日
デラックスは買わない
最近、洋楽界隈では通常版に加えてデラックス・エディションをリリースするという形態がかなり一般化してきています。かつてはDVDとのパッケージングがよく見られた形態だったけど、いまや同一商品ではあるけど、収録曲数に差をつけて、付加価値をつけようという売り方が主流になってますよね。
好きじゃないですねw
たとえばNasの『Life Is Good』から先行カットされた「Nasty」って、デラックスにしか入ってないんだけど、出しては見たけどヒットしなかったからボートラ扱いみたいなのが、どうも気に食わないのですよ。ヒットしてたら絶対本編に収録されてたハズなわけで、そんなもんで付加価値つけてくるなよと思うわけです。
もちろん、中には本編のテイストに合わないからデラックス版のボートラに追いやられたというようなケースもあるのだけど、結局のところ、ボートラなのに3~4曲も収録されたりすると、いったいこれらの楽曲は何なの?と思ってしまうんです。あくまでおまけなのか、本編の延長なのか、曲数稼ぎで入れてみたのか・・・どう解釈しても中途半端なんですよね。
それで値段上がるぐらいなら、通常版で十分やわ、というのがわたしの基本的なポリシーです。
だから、どうしても気になる曲があるという場合を除いで、基本的にデラックスは買わないことにしてます。その方が経済的だし。
経験上、家にあるデラックス版CDで、デラックスにしか入ってない楽曲を愛聴したということはあまりないんだけど、逆にデラックス買う人ってどこら辺でそっちを選ぶのか、聴いてみたいですね。やっぱり、そのアーティストのファンだからかな。
好きじゃないですねw
たとえばNasの『Life Is Good』から先行カットされた「Nasty」って、デラックスにしか入ってないんだけど、出しては見たけどヒットしなかったからボートラ扱いみたいなのが、どうも気に食わないのですよ。ヒットしてたら絶対本編に収録されてたハズなわけで、そんなもんで付加価値つけてくるなよと思うわけです。
もちろん、中には本編のテイストに合わないからデラックス版のボートラに追いやられたというようなケースもあるのだけど、結局のところ、ボートラなのに3~4曲も収録されたりすると、いったいこれらの楽曲は何なの?と思ってしまうんです。あくまでおまけなのか、本編の延長なのか、曲数稼ぎで入れてみたのか・・・どう解釈しても中途半端なんですよね。
それで値段上がるぐらいなら、通常版で十分やわ、というのがわたしの基本的なポリシーです。
だから、どうしても気になる曲があるという場合を除いで、基本的にデラックスは買わないことにしてます。その方が経済的だし。
経験上、家にあるデラックス版CDで、デラックスにしか入ってない楽曲を愛聴したということはあまりないんだけど、逆にデラックス買う人ってどこら辺でそっちを選ぶのか、聴いてみたいですね。やっぱり、そのアーティストのファンだからかな。
Nas『Life Is Good』(2012)
本題から少し逸れる感じですが、ヒップホップのアルバムについて語るのって難しいなって思います。だって、ラップの良し悪しって、わたしにはよくわからないから。英語は読めるけどパッと聴いて理解できる程の能力はないし、ネットで調べたらスクリプトも出てくるけど、文化的な問題もあって、がんばってもそこまでラップを深く理解できるとは思えなかったりします。せっかく読んでもこのラップがいったい何についてのものなのかそもそもわからなかったり、スキルの凄さとかを十分に理解できなかったり・・・だから、評価するのが憚れるなあと思うのです。音のかっこ良さだけなら語れそうなんだけど。
まあ、それは日本語ラップでもいっしょかもしれないですけどね。何言ってるのかよくわからないみたいなの、ジャパニーズ・ヒップホップでもありますよね? なんとなくカッコイイ感じっていうんですかね(そういうのダサさと紙一重だったりしますが)。
ということで、ナズがいかなる意味で偉大なるラッパーなのかということを真の意味で理解するほどの能力がわたしにはないのだけど、間違いなくわたしはナズのラップが好きであり、そして彼の作品が好きなのです。なぜでしょうね?
たぶん、ブレてないから。この作品を聴いてそう思いました。そして、そういう評価をする自分って、なんて保守的なの?とも思ったりします。このアルバムには、いわゆる時流に乗ったイマドキの音は皆無で、悪く言えば10年前の作品でもおかしくないほどクラシカルな面持ちなのです。だけどいま聴いてカッコイイと思えるほどにタイムレスな作品だとも思います。ある意味ベタに、NY的なラップスタイルを貫いているのです(いや、それが何を意味しているのかは難しい問題ではあるのだけど)。
これでいいのだと思いました。わたしはこんな音を聞きたいんだとさえ思いました。だって、イマドキのヒップホップって、サンプリング主体のソウルフルなサウンドとかロウな質感のブレイクビーツとか、そういうのとは違う方法論で展開されてるでしょ? そういうの嫌いじゃないけど、ヒップホップを聴き始めたころにそういうのが「カッコイイもんだ」と思ってしまった自分にとって、そこがもう基準になってしまってるんですよね。そして、その期待に応えるものを今回も提示してきた。ファンとして、うれしい限りですよ。
あと、ナズのラップはいつもタイトですね。意味がわからなくても、スゴイこと言ってる感が伝わってくるんですよね。そこは、ポイントかもしれないですね。
ここで、改めてこのアルバムの情報をお伝えしましょう。
ソロでは4年ぶりとなる通算11枚目のアルバム、7月にリリースされビルボード総合チャートで1位を獲得しています。さすが、と言ったところでしょうか。そして、これがデフ・ジャム最終作でもあります。そういえば、デフ・ジャムからの作品のアートワークは全て黒ベースで統一されていますね。そういうところへのこだわりもナズは実は持っているのです。元嫁のウェディングドレスの一部を使用しているのも話題になりましたね。
プロデューサーには、ナズの作品ではおなじみのサラーム・レミに加え、ノーIDが大きく関与。二人で合計11曲なので、この二人がアルバムのサウンドデザインを形づくっていると言ってもいいでしょう。
ゲストには、リック・ロスや2度めの共演となるメアリーJ.ブライジ(でも、前のやつは没になったんだったね)、アンソニー・ハミルトン、ミゲルにスウィズ・ビーツ、それに故エイミー・ワインハウスとの擬似共演もあります。渋い人選だなと思います。
今回特徴的だと思ったことがひとつあって、それは、ベタなサンプリングのみならずストリングスやクラシックからの引用などもあって、シネマティックな音像が随所に展開されていること。(3)「A Queens Story」やアンソニー・ハミルトンを迎えた(7)「Worlld's an Addiction」などに顕著ですが、聴いているだけで情景が浮かんでくるような、そんなサウンドになっています。
いくつか気になる曲を取り上げておきます。
まあ、それは日本語ラップでもいっしょかもしれないですけどね。何言ってるのかよくわからないみたいなの、ジャパニーズ・ヒップホップでもありますよね? なんとなくカッコイイ感じっていうんですかね(そういうのダサさと紙一重だったりしますが)。
ということで、ナズがいかなる意味で偉大なるラッパーなのかということを真の意味で理解するほどの能力がわたしにはないのだけど、間違いなくわたしはナズのラップが好きであり、そして彼の作品が好きなのです。なぜでしょうね?
たぶん、ブレてないから。この作品を聴いてそう思いました。そして、そういう評価をする自分って、なんて保守的なの?とも思ったりします。このアルバムには、いわゆる時流に乗ったイマドキの音は皆無で、悪く言えば10年前の作品でもおかしくないほどクラシカルな面持ちなのです。だけどいま聴いてカッコイイと思えるほどにタイムレスな作品だとも思います。ある意味ベタに、NY的なラップスタイルを貫いているのです(いや、それが何を意味しているのかは難しい問題ではあるのだけど)。
これでいいのだと思いました。わたしはこんな音を聞きたいんだとさえ思いました。だって、イマドキのヒップホップって、サンプリング主体のソウルフルなサウンドとかロウな質感のブレイクビーツとか、そういうのとは違う方法論で展開されてるでしょ? そういうの嫌いじゃないけど、ヒップホップを聴き始めたころにそういうのが「カッコイイもんだ」と思ってしまった自分にとって、そこがもう基準になってしまってるんですよね。そして、その期待に応えるものを今回も提示してきた。ファンとして、うれしい限りですよ。
あと、ナズのラップはいつもタイトですね。意味がわからなくても、スゴイこと言ってる感が伝わってくるんですよね。そこは、ポイントかもしれないですね。
ここで、改めてこのアルバムの情報をお伝えしましょう。
ソロでは4年ぶりとなる通算11枚目のアルバム、7月にリリースされビルボード総合チャートで1位を獲得しています。さすが、と言ったところでしょうか。そして、これがデフ・ジャム最終作でもあります。そういえば、デフ・ジャムからの作品のアートワークは全て黒ベースで統一されていますね。そういうところへのこだわりもナズは実は持っているのです。元嫁のウェディングドレスの一部を使用しているのも話題になりましたね。
プロデューサーには、ナズの作品ではおなじみのサラーム・レミに加え、ノーIDが大きく関与。二人で合計11曲なので、この二人がアルバムのサウンドデザインを形づくっていると言ってもいいでしょう。
ゲストには、リック・ロスや2度めの共演となるメアリーJ.ブライジ(でも、前のやつは没になったんだったね)、アンソニー・ハミルトン、ミゲルにスウィズ・ビーツ、それに故エイミー・ワインハウスとの擬似共演もあります。渋い人選だなと思います。
今回特徴的だと思ったことがひとつあって、それは、ベタなサンプリングのみならずストリングスやクラシックからの引用などもあって、シネマティックな音像が随所に展開されていること。(3)「A Queens Story」やアンソニー・ハミルトンを迎えた(7)「Worlld's an Addiction」などに顕著ですが、聴いているだけで情景が浮かんでくるような、そんなサウンドになっています。
いくつか気になる曲を取り上げておきます。
2012年12月19日水曜日
Keyshia Cole『Woman To Woman』(2012)
キーシャ・コールの通算5枚目となるアルバム。前作から2年ぶりということで、あまり間隔を明けずにコンスタントにリリースを続けているのが素晴らしいですね。ジャケ写の自分という仮面剥いだっていうコンセプトのアートワーク、浜崎あゆみも同じ事してたような気がするのだけど・・・そこは気にしないw
ポスト・メアリーとも称される彼女のスタイルは、ヒップホップ・ソウル的なサウンドに乗せてオンナの悲喜こもごもの感情をリアルに歌い上げるのが特徴、と言うことが出来るでしょうか。声質はメアリーとはまた違うのだけど、彼女の力強い熱唱にはココロ動かされるものがありますね。
さて、今回のアルバムですが、チャートでは初登場10位と、年末のリリースではあるけど、あまり盛り上がってないようです。残念! でも、期待を裏切らないキーシャ・コールらしいアルバムであることには間違いないですよ。
制作陣には、ドレー&ヴァイダル、ロドニー・ジャーキンス、ジャック・スプラッシュ、ビンク!など著名なプロデューサーを起用しつつ、一方でそれほどメジャーではないプロデューサーとも積極的にコラボレーションしているのがおもしろいですね。名より実を取ったということですね。
一方でゲストには、ラッパーでリル・ウェイン、ミーク・ミル、シンガーではアシャンティにロビン・シック、これから注目のシンガー・ソングライターであるイライジャ・ブレイクなど華やかなラインナップ。ロビン・シックは存在感なくてかなり微妙な起用ではあるのだけど・・・
気になる曲をいくつかピックアップしておきましょう。
ポスト・メアリーとも称される彼女のスタイルは、ヒップホップ・ソウル的なサウンドに乗せてオンナの悲喜こもごもの感情をリアルに歌い上げるのが特徴、と言うことが出来るでしょうか。声質はメアリーとはまた違うのだけど、彼女の力強い熱唱にはココロ動かされるものがありますね。
さて、今回のアルバムですが、チャートでは初登場10位と、年末のリリースではあるけど、あまり盛り上がってないようです。残念! でも、期待を裏切らないキーシャ・コールらしいアルバムであることには間違いないですよ。
制作陣には、ドレー&ヴァイダル、ロドニー・ジャーキンス、ジャック・スプラッシュ、ビンク!など著名なプロデューサーを起用しつつ、一方でそれほどメジャーではないプロデューサーとも積極的にコラボレーションしているのがおもしろいですね。名より実を取ったということですね。
一方でゲストには、ラッパーでリル・ウェイン、ミーク・ミル、シンガーではアシャンティにロビン・シック、これから注目のシンガー・ソングライターであるイライジャ・ブレイクなど華やかなラインナップ。ロビン・シックは存在感なくてかなり微妙な起用ではあるのだけど・・・
気になる曲をいくつかピックアップしておきましょう。
2012年12月18日火曜日
Jermaine Dupri Presents『12 Soulful Nights of Christmas』(1998)
あと1週間でクリスマス! ということで、いまの時期にしか楽しめない(ってことないけど)クリスマス盤を聞かねばと思いつつ、なかなか追いついていないのが現状。まあ、ボチボチやりますよw
ということで、今日はジャーメイン・デュプリが1996年に発表したクリスマス・コンピレーションについて書きます。
タイトルには「12」とありますが、1998年にリイシューされたヴァージョンには14曲収録されています。全部新録、オリジナル曲も多数含まれおり、コンピレーションにしてはかなりの力の入れ様です。さすが、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったデュプリといったところでしょうか。
参加アーティストですが、ソー・ソー・デフ所属のエクスケイプ、トリーナ・ブロッサード、トレイ・ロレンツ、ネーネ・リー、ジャッギド・エッジに加え、ケニー・ラティモア、、ケイシー&ジョジョ、アリシア・キーズ、チャカ・カーン、フェイス・エヴァンス、ブライアン・マックナイト、タミア、ジェラルド・レヴァートとかなり豪華なラインナップ。いかにも90年代っぽいですが(当たり前か)、R&Bファンにはおなじみのメンバー、そしてわたしが好きなアーティストも多数含まれているので、かなりいい感じです。デビュー前のアリシアの歌声が聞けるなど、ファンにとってもレアとも言える作品かもしれませんね。
制作にはもちろんデュプリをはじめソー・ソー・デフのプロデューサーが関わっています。ただ全く外部な曲もあって、そこら辺はうまくバランスが取れているなあと思います。
全体の印象ですが、やはりソウルフルを銘打っているだけあって、地味にしっとり聴かせる曲が多いなあという感じがしました。バラード主体なので、家で落ち着いた雰囲気で聴くのに持って来いだと思います。
ハイライトはやはりアリシア・キーズの「Little Drummer Girl」でしょうか。アリシアとロドニー・ジャーキンスがプロデュースしてるのだけど、当時まだ15才とは思えないほどの大人びたソウル。ピアノも自分で演奏してるし、これぞ才能の塊といったところでしょうか。でも、メジャー・デビューするまでにここ5年もかかったんですよね。
ということで、今日はジャーメイン・デュプリが1996年に発表したクリスマス・コンピレーションについて書きます。
タイトルには「12」とありますが、1998年にリイシューされたヴァージョンには14曲収録されています。全部新録、オリジナル曲も多数含まれおり、コンピレーションにしてはかなりの力の入れ様です。さすが、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったデュプリといったところでしょうか。
参加アーティストですが、ソー・ソー・デフ所属のエクスケイプ、トリーナ・ブロッサード、トレイ・ロレンツ、ネーネ・リー、ジャッギド・エッジに加え、ケニー・ラティモア、、ケイシー&ジョジョ、アリシア・キーズ、チャカ・カーン、フェイス・エヴァンス、ブライアン・マックナイト、タミア、ジェラルド・レヴァートとかなり豪華なラインナップ。いかにも90年代っぽいですが(当たり前か)、R&Bファンにはおなじみのメンバー、そしてわたしが好きなアーティストも多数含まれているので、かなりいい感じです。デビュー前のアリシアの歌声が聞けるなど、ファンにとってもレアとも言える作品かもしれませんね。
制作にはもちろんデュプリをはじめソー・ソー・デフのプロデューサーが関わっています。ただ全く外部な曲もあって、そこら辺はうまくバランスが取れているなあと思います。
全体の印象ですが、やはりソウルフルを銘打っているだけあって、地味にしっとり聴かせる曲が多いなあという感じがしました。バラード主体なので、家で落ち着いた雰囲気で聴くのに持って来いだと思います。
ハイライトはやはりアリシア・キーズの「Little Drummer Girl」でしょうか。アリシアとロドニー・ジャーキンスがプロデュースしてるのだけど、当時まだ15才とは思えないほどの大人びたソウル。ピアノも自分で演奏してるし、これぞ才能の塊といったところでしょうか。でも、メジャー・デビューするまでにここ5年もかかったんですよね。
同じく、アリシアをはじめ多数のアーティストがVoices of Soul名義で参加した「Someday At Christmas」も、コンピならでは一曲だと思います。
他にもレアな音源が多数収録された一枚。いまや入手困難な一枚かもしれないけど、機会があればぜひ聴いて欲しいですね。
2012年12月16日日曜日
Tamia『Beautiful Surprise』(2012)
先日2013年グラミー賞のノミネート作品が発表されましたね。フランク・オーシャンはまあ予想通りかなあという感じだけど、R&B系のラインナップを見るとそれなりにツウな選曲になっていて、さすがグラミーねと思ってしまいました。
その中にあって、Best R&B AlbumおよびBest R&B Song部門でノミネートされたのが、このアルバムおよぼ同名タイトル曲「Beautiful Surprise」。過去にもノミネートされたことはあるけど、前回ノミネートされたのが2000年だから、それから13年ぶりということになりますね。これぞ快挙と言ってもいいでしょう。
ということで、今日はこのアルバムを取り上げてみたいと思います。
タミアにとって5枚目となるニュー・アルバムですが、あまりに素晴らしかった前作『Between Friends』(2006)がアメリカではメジャーで発売されなかったこともあり、本国では2004年の『More』以来のリリース、という認識になるのでしょうか(ここらへん不確かです・・・)。ともかく、子育てやら何やらを経てやっとのこさリリースまでこぎつけたわけです(と言ってもやはりインディですが)。見事なカムバックといえるでしょう。
制作陣には、ソングライティングに大きく関与しているクロード・ケリーの他、サラーム・レミやザ・ランナーズ、おなじみシェップ・クロフォード、それにジャスミン・サリヴァンなんかの名前があります。
気になる曲をいくつかピックアップしておきます。
その中にあって、Best R&B AlbumおよびBest R&B Song部門でノミネートされたのが、このアルバムおよぼ同名タイトル曲「Beautiful Surprise」。過去にもノミネートされたことはあるけど、前回ノミネートされたのが2000年だから、それから13年ぶりということになりますね。これぞ快挙と言ってもいいでしょう。
ということで、今日はこのアルバムを取り上げてみたいと思います。
タミアにとって5枚目となるニュー・アルバムですが、あまりに素晴らしかった前作『Between Friends』(2006)がアメリカではメジャーで発売されなかったこともあり、本国では2004年の『More』以来のリリース、という認識になるのでしょうか(ここらへん不確かです・・・)。ともかく、子育てやら何やらを経てやっとのこさリリースまでこぎつけたわけです(と言ってもやはりインディですが)。見事なカムバックといえるでしょう。
制作陣には、ソングライティングに大きく関与しているクロード・ケリーの他、サラーム・レミやザ・ランナーズ、おなじみシェップ・クロフォード、それにジャスミン・サリヴァンなんかの名前があります。
気になる曲をいくつかピックアップしておきます。
2012年12月7日金曜日
浜崎あゆみ『SEASONS』(2000年)
先日、FNS歌謡祭という番組を少し見ていたのですが、新旧織り交ぜて豪華アーティストがひたすらコラボしまくるという作りがおもしろくて、さすがに4時間30分も観てられなかったけど、けっこう観てしまいました。紅白に出ないような人たち(ミスチルとか)も普通に出て歌っていたし、怒涛の12曲メドレーとかあって、立て続けにヒット曲を披露してくれるから飽きないっていうのもポイントでしたね。宮本笑里や押尾コータローといった知名度のあるインストミュージシャンの使い回し方に苦笑したりもしたけど、氷川きよしがガチでポップス歌ったり、槇原敬之がザイルさんとコラボったり、平井堅の左肩に謎の鳥が乗ってたりと、(ヲキャマ目線でも)いろいろと見所満載な番組だったと思います。生放送であれだけ短期間にセットも転換しつつ次から次へと曲披露いうのは、事前に相当リハーサルを積み重ねたのでしょうね。
さてさて、この番組でわたし的に一番ゾクゾクしたことと言えば、華原朋美が意外とまともにあの曲を歌いあげてきたことではなく、浜崎あゆみがどうしちゃったのよと心配したくなるほどの劣化した歌声で「SEASONS」を披露したことでした。番組の終盤に起きたこれぞアクシデントとでも言っていいような場面です(→映像 ※削除される可能性あり)。
ああ、やっちゃってるなあと。見事に外しちゃってるなあと。最近新たな熱愛騒動で注目のあゆだけど、本業でこれは辛いなあと。ああそういえば難聴とかあったけど、それ関係あるの? いや、そういう問題ではないでしょう・・・とか、まあいろいろな感想が浮かびますね。10年以上前の曲だから、その当時と全く同じように歌う必要はないのだけど(実際数年前のライブ映像を観ると、よりあゆっぽいクセのある歌い方にすでになっている)、そういう表現の違いというより、今回の映像を見る限り、そういう歌い方しかすでにできなくなっているっていうことなのかなあと。とにかく、コンディション悪すぎ。
でもね、わたしこの劣化した歌唱を聴いて、思わずオリジナルの音源を聞き直してしまったんですよね。SEASONSってこんな曲じゃないよなあって。そして、オリジナルを聴いてやっぱり名曲やなあと思い返すわけです。で、この時に、「あ、この人転んでもタダでは起きないんだ」って思ったんですよね。まだ、浜崎あゆみに対するある種の幻想みたいなものがわたしの中に残っているのだと。
ということで、せっかくなので、この「SEASONS」についてレビューしてみたいと思います。
この曲は、2000年6月7日に発売された16枚目のシングル。月9主題歌に起用され、「vogue」「Far away」に続く「絶望三部作」の最終章としても位置づけられていますね。諸行無常な感覚が、この3曲に共通して見られるテーマと言えると思います。歌詞を読んでも、ただうつりゆくのを眺めているような、達観した心境が表されているのがわかりますね。
さて、当時の浜崎あゆみのシングルと言えば、山盛りとも言えるリミックスを収録していることが特徴でした。このシングルにもアコースティック版に加え、同曲のリミックスが6曲収録されています。これがね、改めて聴いてみたのだけど、結構楽しいのですw どれもいかにもなクラブサウンドに仕上がってるんだけど、CMで使われたアップテンポなリミックスもあれば、浜崎あゆみの数々のリミックスを手がけてきた影の功労者"Dub Master X"こと宮崎泉によるレイドバックしたレゲエ風味のバージョンありと、さまざまなアレンジで楽しませてくれます。そして、なんだかんだ言ってオリジナルが良いよねえと思わせてくれるのです(ココ大事!)。
リミックスの愉楽というものを大衆にわかりやすく知らしめたのは、浜崎あゆみの功績の一つでありました(もちろん、これはavex自体の意向が大きいのだけど)。でも、原曲がよくないとリミックスなんてやっぱりおもしろくないわけで、その意味でこのパッケージはこの曲を味わい尽くすには見事な商品になっていると思います。
ちなみに、ブックオフに行けばいまでも簡単にこのCD手に入るので、この時代のあゆを知らないという人はぜひ!
あ、思わずJ-POP批評しちゃったわw
さてさて、この番組でわたし的に一番ゾクゾクしたことと言えば、華原朋美が意外とまともにあの曲を歌いあげてきたことではなく、浜崎あゆみがどうしちゃったのよと心配したくなるほどの劣化した歌声で「SEASONS」を披露したことでした。番組の終盤に起きたこれぞアクシデントとでも言っていいような場面です(→映像 ※削除される可能性あり)。
ああ、やっちゃってるなあと。見事に外しちゃってるなあと。最近新たな熱愛騒動で注目のあゆだけど、本業でこれは辛いなあと。ああそういえば難聴とかあったけど、それ関係あるの? いや、そういう問題ではないでしょう・・・とか、まあいろいろな感想が浮かびますね。10年以上前の曲だから、その当時と全く同じように歌う必要はないのだけど(実際数年前のライブ映像を観ると、よりあゆっぽいクセのある歌い方にすでになっている)、そういう表現の違いというより、今回の映像を見る限り、そういう歌い方しかすでにできなくなっているっていうことなのかなあと。とにかく、コンディション悪すぎ。
でもね、わたしこの劣化した歌唱を聴いて、思わずオリジナルの音源を聞き直してしまったんですよね。SEASONSってこんな曲じゃないよなあって。そして、オリジナルを聴いてやっぱり名曲やなあと思い返すわけです。で、この時に、「あ、この人転んでもタダでは起きないんだ」って思ったんですよね。まだ、浜崎あゆみに対するある種の幻想みたいなものがわたしの中に残っているのだと。
ということで、せっかくなので、この「SEASONS」についてレビューしてみたいと思います。
この曲は、2000年6月7日に発売された16枚目のシングル。月9主題歌に起用され、「vogue」「Far away」に続く「絶望三部作」の最終章としても位置づけられていますね。諸行無常な感覚が、この3曲に共通して見られるテーマと言えると思います。歌詞を読んでも、ただうつりゆくのを眺めているような、達観した心境が表されているのがわかりますね。
さて、当時の浜崎あゆみのシングルと言えば、山盛りとも言えるリミックスを収録していることが特徴でした。このシングルにもアコースティック版に加え、同曲のリミックスが6曲収録されています。これがね、改めて聴いてみたのだけど、結構楽しいのですw どれもいかにもなクラブサウンドに仕上がってるんだけど、CMで使われたアップテンポなリミックスもあれば、浜崎あゆみの数々のリミックスを手がけてきた影の功労者"Dub Master X"こと宮崎泉によるレイドバックしたレゲエ風味のバージョンありと、さまざまなアレンジで楽しませてくれます。そして、なんだかんだ言ってオリジナルが良いよねえと思わせてくれるのです(ココ大事!)。
リミックスの愉楽というものを大衆にわかりやすく知らしめたのは、浜崎あゆみの功績の一つでありました(もちろん、これはavex自体の意向が大きいのだけど)。でも、原曲がよくないとリミックスなんてやっぱりおもしろくないわけで、その意味でこのパッケージはこの曲を味わい尽くすには見事な商品になっていると思います。
ちなみに、ブックオフに行けばいまでも簡単にこのCD手に入るので、この時代のあゆを知らないという人はぜひ!
あ、思わずJ-POP批評しちゃったわw
2012年12月5日水曜日
「All I Want for Christmas Is You」のカバーあれこれ
もうすぐクリスマス。この時期になると聞きたくなる曲といえば、マライア・キャリーの名曲「All I Want for Christmas Is You」。日本でもっとも有名なマライア様のヒット曲といってもよいでしょう。
この曲は、1994年に発表されたホリデイアルバム『Merry Christmas』に収録されています。日本ではドラマ「29才のクリスマス」の主題歌として起用され、洋楽シングルとしては異例のミリオンセラーを記録しています。すごいですね。
すでに別ブログで、この曲のビミョーな進化について書いたけど、今回はいつもと趣向を変え、さまざまなカバー・バージョンについて聞き比べをしてみたいと思います。カバーの多さを見るだけで、たくさんのアーティストにこの曲が愛されているということがわかりますよね。
☆シャナイア・トゥエイン(1998年)
カントリーポップスの女王、シャナイア・トゥエインが『The Today Show』という番組で披露したカバー。ヴィジュアル的には若いのだけど、少しアダルトな雰囲気ですね。
☆シーロ・グリーン(2012年)
最後は、昨日取り上げたシーロのホリデイアルバム『Cee Lo's Magic Moment』に収録のカバー。華やかなアレンジが施されています。
ということで、調べれば他にもいろいろとありそうなのですが、ココらへんで止めておくことにしましょう。たくさんのバージョンがあって、それだけこの曲のポテンシャルが高いということを証明していると思うんですけど、いかがでしょうか。わたしはマイケル・ブーブレのカバーにうっとりしてしまうのですが、もっと大胆なアレンジのカバーがあってもいいのかなと思ったり・・・探せばあるのかもしれないけどね。
この曲は、1994年に発表されたホリデイアルバム『Merry Christmas』に収録されています。日本ではドラマ「29才のクリスマス」の主題歌として起用され、洋楽シングルとしては異例のミリオンセラーを記録しています。すごいですね。
すでに別ブログで、この曲のビミョーな進化について書いたけど、今回はいつもと趣向を変え、さまざまなカバー・バージョンについて聞き比べをしてみたいと思います。カバーの多さを見るだけで、たくさんのアーティストにこの曲が愛されているということがわかりますよね。
☆シャナイア・トゥエイン(1998年)
カントリーポップスの女王、シャナイア・トゥエインが『The Today Show』という番組で披露したカバー。ヴィジュアル的には若いのだけど、少しアダルトな雰囲気ですね。
☆オリヴィア・オルソン(2003年)
映画『Love Actually』のサントラに収録されている一曲。歌っているのは当時12歳で、この作品がデビュー作となるアメリカの女優さんです。かわいらしい感じですね。
☆マイ・ケミカル・ロマンス(2004年)
日本でもヒットを記録している4人組ロックバンドの意外とも言えるカバー。途中でメロディーぐちゃぐちゃになっちゃったり、ハチャメチャな感じ。かなり自由に歌ってますね。ロック的な意匠ということでしょうか。ノリノリなのが好きな人にはオススメかも。
☆マイリー・サイラス(2007年)
ウォルト・ディズニー制作『ハンナ・モンタナ』のサントラで大ブレイクしたティーン・アイドルの弾けるようなパフォーマンス。いかにもアメリカンなポップスに仕上がってますね。
☆ジョン・メイヤー(2008年)
今年リリースしたアルバムも全米1位を獲得するなど、絶大な人気を誇るシンガー・ソングライターのライブカバー。アコースティック・テイストですね。
☆Suemitsu & the Suemith(2008年)
日本のアーティストもカバーしてます。『Best Angle For the Pianist』というアルバムに収録された一曲。ピアノロック調になってます。
☆レディー・アンテベラム(2010年)
大人気カントリートリオのホリデイ・アルバム『A Merry Little Christmas』に収録されているカバー。しっとりと美しく、コーラスもバッチリですね。
☆マイケル・ブーブレ(2011年)
カナダ出身のジャズ・シンガーの、昨年大ヒットを記録したホリデイアルバム『Christmas』に収録されているカバー。ブー様の声は渋くて艶があって、ステキですねえ。
☆グリー・キャスト(2011年)
日本でもいよいよ放映が始まったコーラス青春群像劇(って形容でいいの?)『Glee』のアンバー・ライリーによるカバー。原曲の雰囲気を壊すことなく、ポップにまとめあげてますね。
最後は、昨日取り上げたシーロのホリデイアルバム『Cee Lo's Magic Moment』に収録のカバー。華やかなアレンジが施されています。
ということで、調べれば他にもいろいろとありそうなのですが、ココらへんで止めておくことにしましょう。たくさんのバージョンがあって、それだけこの曲のポテンシャルが高いということを証明していると思うんですけど、いかがでしょうか。わたしはマイケル・ブーブレのカバーにうっとりしてしまうのですが、もっと大胆なアレンジのカバーがあってもいいのかなと思ったり・・・探せばあるのかもしれないけどね。
2012年12月3日月曜日
Cee Lo Green『Cee Lo's Magic Moment』
『The Lady Killer』、というか「Fuck You」の大ヒットによって、歌手として一躍メジャーに出たシーロ・グリーン。彼がもともとグッディー・モブというアトランタのヒップホップ集団の一員で・・・みたいな説明は、あのいぶし銀のソウルヴォイスが世間に知れ渡ったあとでは無用かもしれませんね。とにかく、「Fuck You」のインパクトには凄まじいものがあったのです、はい。
ということで、そんなシーローがクリスマス・アルバムを発表。チャート的にはいまのところ最高67位と、ヒットにはつながってないみたいだけど、これは本当にいいですよ! クリスマスのムードを高める、楽しくもぬくもりのあるナンバーが満載です。素晴らしい企画盤だと思います。
もちろん、クリスマス・アルバムなので、日本でもお馴染みの「Silent Night」や「White Christmas」といった定番ナンバーのカバーが入っています。ともにオーディション番組『The Voice』の審査員を務めるクリスティーナ・アギレラとのジャジーな共演もあります(「Baby It's Cold Outside」)。当たり前といえば当たり前かもしれないけど、向こうにはクリスマスナンバーがたくさんありますよね(でも知らない曲も多いけど)。
それ以外にもすでにクラシックと言っていいマライア様の「All I Want For Christmas」カバーが注目でしょうか。この曲、いろんなアルバムにカバーされてますけど、やっぱり聴いているとテンション上がりますね。シーロー版も味があって素晴らしいです。
おもしろいのはオリジナル曲の「All I Need Is Love」。なんとディズニーの「マペッツ」と共演しちゃってます。弾けるような楽しいノリの一曲。音像ではわからないけど、映像ではしっかりシーローと共演しているのがわかりますw シーローもキャラ立ちがすごいから、みんな揃ってファンタジーっぽいですよね。
毎年のようにクリスマス・アルバムって出てるけど、今年の注目作は間違いなくこのアルバムだと思いますよ。
ということで、そんなシーローがクリスマス・アルバムを発表。チャート的にはいまのところ最高67位と、ヒットにはつながってないみたいだけど、これは本当にいいですよ! クリスマスのムードを高める、楽しくもぬくもりのあるナンバーが満載です。素晴らしい企画盤だと思います。
もちろん、クリスマス・アルバムなので、日本でもお馴染みの「Silent Night」や「White Christmas」といった定番ナンバーのカバーが入っています。ともにオーディション番組『The Voice』の審査員を務めるクリスティーナ・アギレラとのジャジーな共演もあります(「Baby It's Cold Outside」)。当たり前といえば当たり前かもしれないけど、向こうにはクリスマスナンバーがたくさんありますよね(でも知らない曲も多いけど)。
それ以外にもすでにクラシックと言っていいマライア様の「All I Want For Christmas」カバーが注目でしょうか。この曲、いろんなアルバムにカバーされてますけど、やっぱり聴いているとテンション上がりますね。シーロー版も味があって素晴らしいです。
おもしろいのはオリジナル曲の「All I Need Is Love」。なんとディズニーの「マペッツ」と共演しちゃってます。弾けるような楽しいノリの一曲。音像ではわからないけど、映像ではしっかりシーローと共演しているのがわかりますw シーローもキャラ立ちがすごいから、みんな揃ってファンタジーっぽいですよね。
毎年のようにクリスマス・アルバムって出てるけど、今年の注目作は間違いなくこのアルバムだと思いますよ。
2012年12月2日日曜日
Alicia Keys『Girl on Fire』(2012)
年末になると洋楽は毎年のごとくリリース・ラッシュで、お財布的になかなか厳しくなるけど、楽しみが増えるのも確か。レビューが追いつかないよ~、などという泣き言は置いておいて、アリシア・キーズの通算5枚目のアルバムについて今日は書こうと思います。
もう、というかまだ5枚目なのか、という感じかもしれないですね。デビューしたのが2001年だからいいペースとも言えますけどね(ほぼ2年に1枚ペース)。
前作では初の全米1位を逃したけど、今回はセールス的にだいぶ落ちたものの、無事初登場1位を獲得しています。
スウィズ・ビーツとの結婚および出産という人生の転機を経てリリースされた今作。どんな内容なのか、さっそく中身に触れてみましょう。
もう、というかまだ5枚目なのか、という感じかもしれないですね。デビューしたのが2001年だからいいペースとも言えますけどね(ほぼ2年に1枚ペース)。
前作では初の全米1位を逃したけど、今回はセールス的にだいぶ落ちたものの、無事初登場1位を獲得しています。
スウィズ・ビーツとの結婚および出産という人生の転機を経てリリースされた今作。どんな内容なのか、さっそく中身に触れてみましょう。
2012年11月27日火曜日
Frank Ocean『channel ORANGE』 (2012)
今年メジャー・デビューしたR&Bアーティストのなかで、フランク・オーシャンほど話題を集めた人物はいないのではないでしょうか?
まず、さまざまなところで賞賛されているように、この作品の完成度というのがものすごくハイレベル。王道的とも言えるソウルやジャジーな雰囲気をまとうサウンドに、ドレイクなどが展開してきたアンビエントで静謐なダークサウンドを織り交ぜ、彼ならではの内省的でヴァルネラブルな世界観が全面に出たアルバムに仕上がっています。美しいファルセットも武器で、オープニングの(2)Thinkin' About Youからして、鳥肌が立ちそうなくらい繊細な歌を披露していますよ。
彼はLAを拠点とするヒップホップ集団であるOFGWKTA(←いまだにこれの正式名称覚えられない)のメンバーでもあります。途中でさまざまな音を切り取ったサウンドスケープをインタールードとして挿入したり、ラップっぽい歌いまわしを取り入れたりするのは、そうしたクルーの影響もあるのかもしれないですね。いや、いまどきヒップホップの影響を受けていないR&Bなんてあり得ないのだけどねw ただ、ところどころにストリート的なアプローチがあるのも仕掛けがあっておもしろいなあと思う。
さて、彼を話題の人物に仕立てあげた出来事といえば、彼のTumblr上でオープンレターの形で公表された初めて付き合った相手が男性だったというカミングアウトでしょう。いまだにホモフォビアが根強く存在しているとされるブラックミュージック業界(そういうフォビアをラップする人がいまだにいてるからね)で、彼の勇気ある「告白」は多くの反響を呼びました。だけど、それはほとんど好意的なものでした。ビヨンセなど多くのアーティストが彼に賛辞を送ったりしたしね。でも、日本のセクシュアル・マイノリティでこの話題に反応した人ってどれだけいたのかなあ・・・わたしは「オー」って思ったけど、黒人アーティストで自らのセクシュアリティを公表するっていうことがどれだけの意味を持つのかとか、さすがに語れる人はいないみたいで、そこは少し残念かなあと(ならお前が語れって話ですね、はい、すんません)。でも、前から注目はしてたけど、このニュース知って、わたしは余計に彼のファンになりましたよ。
ではそもそも彼がなぜそんなカミングアウトをアルバムリリースの前にしたかと言えば、それはこのアルバムの中に「彼」のことを歌った曲が含まれていたから。たとえば(14)Bad Religionでは、切ない歌声で「彼を振り向かせることなんてできなかった」とか歌っちゃったりしてます。R&Bに恋愛やセックスに関する歌は山ほどあるけど、同性への恋愛について歌った曲ってたぶんほとんどないから、これはスゴイことだと思います(日本でも事情はいっしょだけど)。でも、このアルバムに関していうと恋愛の歌はそもそも少なかったりします。
先述したようにインタールードが入ったりして、アルバムとしてしっかりパッケージされているから本作は流れで全体を聴くのが一番だと思うけど、オススメ曲をひとつ挙げるなら、(5)Sweet Lifeでしょうか。
ファレルとのコラボレーションなのだけど、サウンド聴いてファレルが関与してるって分かる人なんてほとんどいないと思います。きちんと彼の世界観に沿ったサウンドになっているのが素晴らしい。
まず、さまざまなところで賞賛されているように、この作品の完成度というのがものすごくハイレベル。王道的とも言えるソウルやジャジーな雰囲気をまとうサウンドに、ドレイクなどが展開してきたアンビエントで静謐なダークサウンドを織り交ぜ、彼ならではの内省的でヴァルネラブルな世界観が全面に出たアルバムに仕上がっています。美しいファルセットも武器で、オープニングの(2)Thinkin' About Youからして、鳥肌が立ちそうなくらい繊細な歌を披露していますよ。
彼はLAを拠点とするヒップホップ集団であるOFGWKTA(←いまだにこれの正式名称覚えられない)のメンバーでもあります。途中でさまざまな音を切り取ったサウンドスケープをインタールードとして挿入したり、ラップっぽい歌いまわしを取り入れたりするのは、そうしたクルーの影響もあるのかもしれないですね。いや、いまどきヒップホップの影響を受けていないR&Bなんてあり得ないのだけどねw ただ、ところどころにストリート的なアプローチがあるのも仕掛けがあっておもしろいなあと思う。
さて、彼を話題の人物に仕立てあげた出来事といえば、彼のTumblr上でオープンレターの形で公表された初めて付き合った相手が男性だったというカミングアウトでしょう。いまだにホモフォビアが根強く存在しているとされるブラックミュージック業界(そういうフォビアをラップする人がいまだにいてるからね)で、彼の勇気ある「告白」は多くの反響を呼びました。だけど、それはほとんど好意的なものでした。ビヨンセなど多くのアーティストが彼に賛辞を送ったりしたしね。でも、日本のセクシュアル・マイノリティでこの話題に反応した人ってどれだけいたのかなあ・・・わたしは「オー」って思ったけど、黒人アーティストで自らのセクシュアリティを公表するっていうことがどれだけの意味を持つのかとか、さすがに語れる人はいないみたいで、そこは少し残念かなあと(ならお前が語れって話ですね、はい、すんません)。でも、前から注目はしてたけど、このニュース知って、わたしは余計に彼のファンになりましたよ。
ではそもそも彼がなぜそんなカミングアウトをアルバムリリースの前にしたかと言えば、それはこのアルバムの中に「彼」のことを歌った曲が含まれていたから。たとえば(14)Bad Religionでは、切ない歌声で「彼を振り向かせることなんてできなかった」とか歌っちゃったりしてます。R&Bに恋愛やセックスに関する歌は山ほどあるけど、同性への恋愛について歌った曲ってたぶんほとんどないから、これはスゴイことだと思います(日本でも事情はいっしょだけど)。でも、このアルバムに関していうと恋愛の歌はそもそも少なかったりします。
先述したようにインタールードが入ったりして、アルバムとしてしっかりパッケージされているから本作は流れで全体を聴くのが一番だと思うけど、オススメ曲をひとつ挙げるなら、(5)Sweet Lifeでしょうか。
ファレルとのコラボレーションなのだけど、サウンド聴いてファレルが関与してるって分かる人なんてほとんどいないと思います。きちんと彼の世界観に沿ったサウンドになっているのが素晴らしい。
2012年11月24日土曜日
Ke$ha『Cannibal』 (2010)
デビュー作『Annimal』の余韻冷めやらぬ中、2010年の末にリリースされたこの作品。
レディー・ガガやアッシャーが試みたように、EPとしての単品での発売と、前作『Annimal』とセット(2枚組)での発売という2つの形態をとった今作。残念ながらEP単品の方は輸入盤でしか流通していないようで、前作を所有しかつ国内盤が必要な人にとっては、この「抱き合わせ商法」は不評なようだけど、逆にケシャの作品をまだ聞いたことがないという人にとっては、一挙両得といえるのではないでしょうか。
さて、今回はEPということで、新曲8曲+リミックス1曲という構成。1曲目から「わたしは人喰いよ(I am Cannibal)」と肉食系宣言から始まる本作(強烈っすねw)、コンパクトながら力強い曲が詰め込まれていますよ。続投のDr.Lukeが今回もいい仕事をしています。
世界的大ヒットとなったのが「We R Who We R」。サウンド的には「TiK ToK」の延長上にあって、それ以上でもないのだけど、これぞケシャという一曲。わかりやすいっすね。
引き続き全編エレクトロポップ系で攻める今作。とにかくパーティー気分で盛り上がりたいっていう時に聴くにはピッタリのアルバムだと思いますね。
レディー・ガガやアッシャーが試みたように、EPとしての単品での発売と、前作『Annimal』とセット(2枚組)での発売という2つの形態をとった今作。残念ながらEP単品の方は輸入盤でしか流通していないようで、前作を所有しかつ国内盤が必要な人にとっては、この「抱き合わせ商法」は不評なようだけど、逆にケシャの作品をまだ聞いたことがないという人にとっては、一挙両得といえるのではないでしょうか。
さて、今回はEPということで、新曲8曲+リミックス1曲という構成。1曲目から「わたしは人喰いよ(I am Cannibal)」と肉食系宣言から始まる本作(強烈っすねw)、コンパクトながら力強い曲が詰め込まれていますよ。続投のDr.Lukeが今回もいい仕事をしています。
世界的大ヒットとなったのが「We R Who We R」。サウンド的には「TiK ToK」の延長上にあって、それ以上でもないのだけど、これぞケシャという一曲。わかりやすいっすね。
引き続き全編エレクトロポップ系で攻める今作。とにかくパーティー気分で盛り上がりたいっていう時に聴くにはピッタリのアルバムだと思いますね。
2012年11月21日水曜日
Ke$ha『Animal』 (2010)
来週いよいよセカンド・アルバムがリリースされるらしいケシャ(最初は「キーシャ」と紹介されたりもしてましたね)の、こちらは2010年に発表されたデビュー・アルバム。久しぶりに聞き直してます。楽しいですね♪ アギレラとはまた違うけど、ダンスポップ系が好きな人には、ぜひともオススメの一枚です。
ケシャと言えば、かつて「私は人間が好きなの。ゲイでもストレートでもない。そういうレッテルを貼るのは好きではないから」と発言して話題になったことがありました。そのことから彼女が「バイセクシュアル」であるとするニュースもありましたが、ラベリングの問題に気づいている彼女に反対してあえて言うなら「パンセクシュアル」ということになるのではないでしょうか。そういえば、アルバムのタイトルは『アニマル』だったりするのだけど・・・たぶん、それは関係ないなw
ケシャと言えば、かつて「私は人間が好きなの。ゲイでもストレートでもない。そういうレッテルを貼るのは好きではないから」と発言して話題になったことがありました。そのことから彼女が「バイセクシュアル」であるとするニュースもありましたが、ラベリングの問題に気づいている彼女に反対してあえて言うなら「パンセクシュアル」ということになるのではないでしょうか。そういえば、アルバムのタイトルは『アニマル』だったりするのだけど・・・たぶん、それは関係ないなw
ということで、セクシュアル・マイノリティにとっても目が離せない存在、それがケシャ! と言いたいところです。そういえば、彼女、It Gets Betterという主にLGBTユースの自殺予防を目的としてさまざまなメッセージを届けるプロジェクトに賛同してyoutube上にメッセージを揚げたりもしてますよね(→こちらで観れます)。
さて、本題に戻りまして、ケシャを有名にした曲といえば、なんといっても「Tik Tok」でしょう。いや、それ以前にFlo Ridaの大ヒット曲「Right Round」への客演という伏線もあったのだけど、やっぱりソロ曲でのケシャ節としか言いようがない独自の歌いまわしを知らしめたこの曲こそが、彼女の代表曲と言えるのではないでしょうか。
1人でラッパーとシンガーをこなしてしまうみたいな、美味しいとこ取り歌唱ですね。のっけから「気分はP.Diddyみたい」って面白いフレーズも出てくるし(セレブの代表みたいなことでしょうか?)。声も特徴的、ゲーム音的なシンセフレーズやオートチューンも効果的に使用してます。わかりやすいパーティーチューンです。
アルバムのプロデュースの多くを務めているのがDr.Lukeという人物。ヒット曲連発の彼だけど、ヒップホップ的なエッセンスと今様のダンスビートを融合して、耳障りのいいポップなサウンドを生み出してますよ。
アルバム全体を通してノリのいい曲がたくさん含まれているので、そういうポップサウンドが好きな人にはぜひとも聴いて欲しい作品です。個人的には「Back$tabber」あたりが好きかも。
2012年11月20日火曜日
Missy Elliott『Under Construction』 (2002)
以前ビルホードのニュースで、1位にならずに2位に長期間にわたりランクインした曲のランキングが紹介されていました(→こちら)。Psyの「Gangnam Style」が1位になりそうでならないまま、2位からランクダウンしたことを受けての特集記事だったみたいだけど、そこで堂々の1位に輝いたのが、このミッシー・エリオットの大ヒット曲「Work It」(2002年)なんですよね。1981年のフォリナー「Waiting For A Girl Like You」と並んで、10週連続2位という記録を打ち立てています。
これって、もしかして10週連続1位より難しいのでは?と思ったのだけど、その時1位になるのを阻んだのが、エミネムの「Lose Yourself」だったんですよね。それは仕方ないかもw でも、この記録が今後打ち破られる可能性というのは極めて低いのではないかと思いますね。
それはともかく、せっかくの機会なので、いま改めてこの作品を取り上げてみようと思います。
この作品は2002年に発表された、彼女にとって通算4枚目のアルバム。プロデュースの大半をこれまでと同様にティンバランドが務めています。ミッシーと言えばティンバランド、ティンバランドと言えばミッシー、というほど、この二人のタッグはテッパンですからね。このアルバムでもその相性のよさが発揮されていますよね。ミッシーのアルバムの中でも、もっとも評価の高いアルバムの一つといえるでしょう。
わたしがまだヒップホップについてそこまで詳しく知らない頃、前作『Miss E... So Addictive』を聴いて、「なんじゃこりゃ」と衝撃を受けたことを覚えています。「Get Ur Freak On」とかね、とにかくぶっ飛んでいるし、あれがヒットチャートにランクインするアメリカの音楽業界ってどうなってんねや、と。
それ以前の過去3作は、ティバランドの独特のビートと、ミッシーの変幻自在のラップと歌が相まって、これまでに誰も聴いたことがないような、極めて挑戦的なサウンドだったと思います。ところが今作は一転、サンプリングも多用したオールド・スクール指向になりつつ、ティンバの独特なビートと相まって、今までとは違う新境地を開いた作品になったと言えます。いまじゃ、初期のミッシーもかっこいいと思って普通に楽しめる耳になってしまったけど、ヒップホップorミッシー初心者でも楽しめる作品をと言われたら、この作品をまず挙げるでしょう。わかりやすい仕掛けがたくさんあって面白い。
ゲストは、リュダクリスにジェイZにビヨンセに50セントにと豪華。ミッシーらしいフリーキーなラップと、美麗なR&Bが両立しており、ミッシーの多彩さを堪能できるのも良い所です。通なら、サンプリングのネタ探しをするという楽しみ方もあります(実はアルバムのブックレットにはサンプクレジットが一切載っていなかったりする)。
そして、オススメ曲はなんといっても「Work It」。PVもおもしろくて、所々に挟まれることば遊びとか、英語が理解できなくても語感で楽しめるラップが魅力的な一曲です。
ミッシーと言えば、バセドウ病との闘いなんかもあって、2005年の『The Cookbook』以来、予告はされているものの新作を一向に出せていない状態。ファンとしては待ち遠しくてたまらないのだけど、次はどんな作品を届けてくれるのだろう、とこういう傑作を聴き直すと改めて思いますね。
これって、もしかして10週連続1位より難しいのでは?と思ったのだけど、その時1位になるのを阻んだのが、エミネムの「Lose Yourself」だったんですよね。それは仕方ないかもw でも、この記録が今後打ち破られる可能性というのは極めて低いのではないかと思いますね。
それはともかく、せっかくの機会なので、いま改めてこの作品を取り上げてみようと思います。
この作品は2002年に発表された、彼女にとって通算4枚目のアルバム。プロデュースの大半をこれまでと同様にティンバランドが務めています。ミッシーと言えばティンバランド、ティンバランドと言えばミッシー、というほど、この二人のタッグはテッパンですからね。このアルバムでもその相性のよさが発揮されていますよね。ミッシーのアルバムの中でも、もっとも評価の高いアルバムの一つといえるでしょう。
わたしがまだヒップホップについてそこまで詳しく知らない頃、前作『Miss E... So Addictive』を聴いて、「なんじゃこりゃ」と衝撃を受けたことを覚えています。「Get Ur Freak On」とかね、とにかくぶっ飛んでいるし、あれがヒットチャートにランクインするアメリカの音楽業界ってどうなってんねや、と。
それ以前の過去3作は、ティバランドの独特のビートと、ミッシーの変幻自在のラップと歌が相まって、これまでに誰も聴いたことがないような、極めて挑戦的なサウンドだったと思います。ところが今作は一転、サンプリングも多用したオールド・スクール指向になりつつ、ティンバの独特なビートと相まって、今までとは違う新境地を開いた作品になったと言えます。いまじゃ、初期のミッシーもかっこいいと思って普通に楽しめる耳になってしまったけど、ヒップホップorミッシー初心者でも楽しめる作品をと言われたら、この作品をまず挙げるでしょう。わかりやすい仕掛けがたくさんあって面白い。
ゲストは、リュダクリスにジェイZにビヨンセに50セントにと豪華。ミッシーらしいフリーキーなラップと、美麗なR&Bが両立しており、ミッシーの多彩さを堪能できるのも良い所です。通なら、サンプリングのネタ探しをするという楽しみ方もあります(実はアルバムのブックレットにはサンプクレジットが一切載っていなかったりする)。
そして、オススメ曲はなんといっても「Work It」。PVもおもしろくて、所々に挟まれることば遊びとか、英語が理解できなくても語感で楽しめるラップが魅力的な一曲です。
ミッシーと言えば、バセドウ病との闘いなんかもあって、2005年の『The Cookbook』以来、予告はされているものの新作を一向に出せていない状態。ファンとしては待ち遠しくてたまらないのだけど、次はどんな作品を届けてくれるのだろう、とこういう傑作を聴き直すと改めて思いますね。
2012年11月19日月曜日
Brandy『Two Eleven』 (2012)
ブランディの通算6枚目となるニューアルバム。ちゃんと国内盤が出た! 素晴らしい。
彼女がデビューしたのが1994年。まだ15歳の時だったのよ。当時はアッシャーとかモニカとかアリーヤとか、ティーンネイジャーがいきなりスターダムに伸し上がるという現象がアメリカでもあって、もちろん実力があるからなせることだと思うのだけど、それからフェイドアウトすることなく(って一度しかけたけどw)、こうしていまでも意欲的な新作を出してくれるのは、ファンとしてはとても嬉しい限り。
ただ、アメリカの音楽業界のシビアなところだけど、デビューして18年経ったのに、やっとアルバム6枚なわけです。前作『Human』から数えてももう4年も経っている。前作が商業的に振るわなかったことも影響しているけど、どんだけ待たせるのよ、と誰もが思うところでしょう。モチベーションの問題もあるだろうけど、アメリカでコンスタントに新作をリリースするということがいかに大変かということがわかりますよね(だからリアーナって化け物って話しになるのだけど・・・)。
さて、本題に戻りまして、まずこのジャケ写ですよ。相変わらずスタイル抜群だし顔も凛々しい。この写真からも彼女の自信のほどが伺えると思いませんか? もう半年以上過ぎているのに『Two Eleven』という日付のタイトルをリリースするあたりもね(もちろん、彼女が敬愛するホイットニーの命日とか、きちんと意味があるのだけど)。
そして、肝心の内容ですが・・・批評家やファンが賞賛するのもわかる、R&Bファンにとっては納得の仕上がり。何がよいって、時流に乗ることなく、本人が言う「原点回帰」的なサウンドでまとめてきていること。派手さはないし、美メロかと言われたらそうでもないw だけど、ヒップホップ的な遊びのセンスとか、おそらくショーン・ギャレットやバングラディッシュが仕掛けているであろう、ミニマルな声サンプルのループによるストリート的な感覚とか、ブランディのクールなヴォーカルと相性のよいトラックを採用することで、彼女の魅力が最大限に引き出されているのが聴いていてわかります。
もちろん、前作が実は大好きだったわたしとしては、もうちょっとポップさやメロウさがあってもいいかなと思ったりするのだけど、そういう方向に流されなかったから作品の評価が高いだろうなと。もちろん、今作も好きですよ。
リード曲の「Put It Down (feat. Chris Brown)」は一瞬だけどR&B/HIP-HOPチャートで3位まで上昇しましたね(その翌週のチャート仕様変更ですぐにTOP10から落ちたのは残念だったけど)。ブランディの低音が冴え渡るクールな一曲でした。クリス・ブラウンをラッパー的に起用したのも功を奏しましたね。
そして、ここで取り上げておきたいのは、セカンド・シングルの「Wildest Dream」。これ、地味すぎるでしょw だけど、じわじわ効いてくる、中毒性の高い曲。ヒットする見込みないけど、こんな曲をシングル・カットしてくるんだから、どんだけ挑戦的なんだよと思いますね。
チャート的には総合3位に食い込んだ今作だけど、そういうセールスとか関係なく、R&Bファンの人(特に最近のEDM化に食傷気味の人)にはぜひとも聴いて欲しい一枚だなと思います。
彼女がデビューしたのが1994年。まだ15歳の時だったのよ。当時はアッシャーとかモニカとかアリーヤとか、ティーンネイジャーがいきなりスターダムに伸し上がるという現象がアメリカでもあって、もちろん実力があるからなせることだと思うのだけど、それからフェイドアウトすることなく(って一度しかけたけどw)、こうしていまでも意欲的な新作を出してくれるのは、ファンとしてはとても嬉しい限り。
ただ、アメリカの音楽業界のシビアなところだけど、デビューして18年経ったのに、やっとアルバム6枚なわけです。前作『Human』から数えてももう4年も経っている。前作が商業的に振るわなかったことも影響しているけど、どんだけ待たせるのよ、と誰もが思うところでしょう。モチベーションの問題もあるだろうけど、アメリカでコンスタントに新作をリリースするということがいかに大変かということがわかりますよね(だからリアーナって化け物って話しになるのだけど・・・)。
さて、本題に戻りまして、まずこのジャケ写ですよ。相変わらずスタイル抜群だし顔も凛々しい。この写真からも彼女の自信のほどが伺えると思いませんか? もう半年以上過ぎているのに『Two Eleven』という日付のタイトルをリリースするあたりもね(もちろん、彼女が敬愛するホイットニーの命日とか、きちんと意味があるのだけど)。
そして、肝心の内容ですが・・・批評家やファンが賞賛するのもわかる、R&Bファンにとっては納得の仕上がり。何がよいって、時流に乗ることなく、本人が言う「原点回帰」的なサウンドでまとめてきていること。派手さはないし、美メロかと言われたらそうでもないw だけど、ヒップホップ的な遊びのセンスとか、おそらくショーン・ギャレットやバングラディッシュが仕掛けているであろう、ミニマルな声サンプルのループによるストリート的な感覚とか、ブランディのクールなヴォーカルと相性のよいトラックを採用することで、彼女の魅力が最大限に引き出されているのが聴いていてわかります。
もちろん、前作が実は大好きだったわたしとしては、もうちょっとポップさやメロウさがあってもいいかなと思ったりするのだけど、そういう方向に流されなかったから作品の評価が高いだろうなと。もちろん、今作も好きですよ。
リード曲の「Put It Down (feat. Chris Brown)」は一瞬だけどR&B/HIP-HOPチャートで3位まで上昇しましたね(その翌週のチャート仕様変更ですぐにTOP10から落ちたのは残念だったけど)。ブランディの低音が冴え渡るクールな一曲でした。クリス・ブラウンをラッパー的に起用したのも功を奏しましたね。
そして、ここで取り上げておきたいのは、セカンド・シングルの「Wildest Dream」。これ、地味すぎるでしょw だけど、じわじわ効いてくる、中毒性の高い曲。ヒットする見込みないけど、こんな曲をシングル・カットしてくるんだから、どんだけ挑戦的なんだよと思いますね。
チャート的には総合3位に食い込んだ今作だけど、そういうセールスとか関係なく、R&Bファンの人(特に最近のEDM化に食傷気味の人)にはぜひとも聴いて欲しい一枚だなと思います。
2012年11月18日日曜日
Christina Aguilera『Bionic』 (2010)
結局のところ、あのアルバムは何だったのか・・・とふと思い、聴いてみたアギレラの前作。
比較してみてはっきりしたのは、やっぱりあの特徴的なアギレラのパワフルでストロングなヴォーカルが鳴りを潜めているということ。サウンド的には、ポロウ・ダ・ドンやトリッキー・スチュワートらの助力を得て、挑戦的なサウンドも多数含まれているのだけど、その分歌唱の方が犠牲になっている感は否めない。
もちろん、わざとなんだと思う。
バラードなんかにしてもしっとり歌っちゃってるし、ラップ調の歌い方もところどころで取り入れているし、要はあの一本調子な感じがしかねない激唱から脱却したかったのではないかと。あるいは、とにかく熱唱モードがうざい、と自分自身でも思ってしまったのか。
いや、たしかにね、あれだけの熱唱をアルバム通して聞かされたらそりゃあ疲れるわさ。でも、アルバム通してサラッと歌っちゃってどうするのよw サンプリング的に声を加工してる曲もあるしね。
このアルバム、曲数が無駄に多かったりして(いままでもそうだったけど)、デラックス版では23曲も入ってるから、それはそれで工夫がもっと必要だったと思うんだけど(さすがに聴き通すのは大変)、前作『Back To Basic』から4年ぶりで、しかも、前作とは違う路線で行こうとして、変に意気込んでしまったのかなあとも思いますね。カッコイイ曲もたくさんあるんだけど、逆にクール過ぎる部分もあったりして、総体的にみるとまとまりに欠けるような印象も受けますね。
だから、例えばリード曲の「Not Myself Tonight」みたいなベタな曲をアルバム全体に期待すると痛い目に合うハメになります・・・はい。
あ、そういえばこの曲のPVけっこう過激ですよね~w
比較してみてはっきりしたのは、やっぱりあの特徴的なアギレラのパワフルでストロングなヴォーカルが鳴りを潜めているということ。サウンド的には、ポロウ・ダ・ドンやトリッキー・スチュワートらの助力を得て、挑戦的なサウンドも多数含まれているのだけど、その分歌唱の方が犠牲になっている感は否めない。
もちろん、わざとなんだと思う。
バラードなんかにしてもしっとり歌っちゃってるし、ラップ調の歌い方もところどころで取り入れているし、要はあの一本調子な感じがしかねない激唱から脱却したかったのではないかと。あるいは、とにかく熱唱モードがうざい、と自分自身でも思ってしまったのか。
いや、たしかにね、あれだけの熱唱をアルバム通して聞かされたらそりゃあ疲れるわさ。でも、アルバム通してサラッと歌っちゃってどうするのよw サンプリング的に声を加工してる曲もあるしね。
このアルバム、曲数が無駄に多かったりして(いままでもそうだったけど)、デラックス版では23曲も入ってるから、それはそれで工夫がもっと必要だったと思うんだけど(さすがに聴き通すのは大変)、前作『Back To Basic』から4年ぶりで、しかも、前作とは違う路線で行こうとして、変に意気込んでしまったのかなあとも思いますね。カッコイイ曲もたくさんあるんだけど、逆にクール過ぎる部分もあったりして、総体的にみるとまとまりに欠けるような印象も受けますね。
だから、例えばリード曲の「Not Myself Tonight」みたいなベタな曲をアルバム全体に期待すると痛い目に合うハメになります・・・はい。
Christina Aguilera 『Lotus』 (2012)
これ書いている時点でヒットチャート的にどれだけの売上かどうか定かではないのだけど、まあ、ヒットしてもせんでももうええじゃないの!と思ってしまうのはわたしだけでしょうか。だって、とにかく素晴らしかったから。
音楽的には前作の『Bionic』の延長上にあって、『Back to Basic』で見せたようなレトロソウルへの憧憬は微塵もなく、従来のポップ路線なんだけど、今回は突っ走ってる感が満載です(前はあえて声量を抑えたりもしてたらしい)。だから、サウンド的に新しいものに挑戦しているわけではないのだけど、清々しいまでのアギレラ様の熱唱を楽しむことができるし、曲自体も変にアレンジに凝った前作よりわかりやすいものが多いから、これはアリだと思いますね。
リード曲は「Your Body」(絶賛ヘビロテ中)。マックス・マーティンがプロデュースしたこの曲、EDM(=電子的舞踊音楽)っぽいようで、ただのノリのいいポップスよみたいな、微妙な路線をついてきたのだけどw、しかし、アギレラのパワフルな歌唱が相まって、聴いていて痛快な気分になれるんですよね。そういえば、少しパワフルになったボディを惜しげもなく披露している今作のジャケ写だけど、このタイトルといい、何かしらのメッセージがあるのかもしれないですね。
それにしても、EDMブームに乗っかって、マックス・マーティンみたいなベタなポップス請負人がまた担ぎ出されているのが面白いですなあ。路線的には似てるからねえ(でも同一ではない)。あと、あと、Alex da Kidがなにげにいい仕事をしてますね。これは意外でした。
一曲ごとのレビューはしないけど、「Your Body」系の痛快なダンスポップ(特にオープニングを飾る「Army of Me」がよい)があれば、シーローを迎えてヴィンテージ感を出した曲あり、ピアノ主体のバラードありと、アギレラの魅力が十分に楽しめる内容になっていますよ。ベタにポップだけど、これぞアギレラという作品だと思います。
2012年11月17日土曜日
何度目かの正直ですが・・・
前に書評ブログを立ち上げようとしてこのブログいじってたけど、結局ブクログというサービスが一番使い勝手がよいということがわかったので、もうそれは無しにしまして、でもこのブログ自体はまだ残っていまして、使い道なんて特に考えていなかったのだけど、数日前にふと「音楽系のブログでも作ってみるか」と思い立ったので、再びこのブログを動かしてみた次第。
本家のブログでも音楽ネタはやってるんだけど、1曲単位でしてるだけでアルバム・レビューはしてなかったので、そういうのしてみようかなあと思いましてね。もちろん、本家でやってもいいんだけど、ゴチャゴチャしちゃうのが嫌なのでそこはセパレートしておこうと。
ただですねー。わたしも時折見たりしているんだけど、他所様の音楽ブログってやっぱり音楽マニアが書いてたりしてるから、シロウトといえどもガチで書いてあったりして、わたしみたいな音楽的知識やら素養がない人間がそうやって音楽を語れって言われても限界があるわけですね。
だから、というか、単純に、これは趣味ですよ。
と割り切りたいところだけど、まあ、せっかくだから、読んでもらった人にも「これ聞きたい」って思ってもらえるような紹介が出来ればいいのかなあ、と思ったりしてます。好きなものは好きと言いたいの!
本当はブクログ的なサービスのCD版があったらええわけですけど・・・(というか、ブクログとか他の書評サイト類でもCDは取り上げられるわけですが、本が前提なのでどうにも使い勝手が悪いのです。ニーズが少ないというのがそもそもの問題かもしれませんがね)。
本家のブログでも音楽ネタはやってるんだけど、1曲単位でしてるだけでアルバム・レビューはしてなかったので、そういうのしてみようかなあと思いましてね。もちろん、本家でやってもいいんだけど、ゴチャゴチャしちゃうのが嫌なのでそこはセパレートしておこうと。
ただですねー。わたしも時折見たりしているんだけど、他所様の音楽ブログってやっぱり音楽マニアが書いてたりしてるから、シロウトといえどもガチで書いてあったりして、わたしみたいな音楽的知識やら素養がない人間がそうやって音楽を語れって言われても限界があるわけですね。
だから、というか、単純に、これは趣味ですよ。
と割り切りたいところだけど、まあ、せっかくだから、読んでもらった人にも「これ聞きたい」って思ってもらえるような紹介が出来ればいいのかなあ、と思ったりしてます。好きなものは好きと言いたいの!
本当はブクログ的なサービスのCD版があったらええわけですけど・・・(というか、ブクログとか他の書評サイト類でもCDは取り上げられるわけですが、本が前提なのでどうにも使い勝手が悪いのです。ニーズが少ないというのがそもそもの問題かもしれませんがね)。
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